第4回学習基本調査報告書
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 1.やる気のある生徒の減少

 「やる気や自信を持っている生徒」では、「減った」の回答が増加している。02年調査の36.1%から07年調査では43.0%へと5ポイント以上増えている。一方で、「リーダーシップのとれる生徒」では小学校教員のような大きな変化はみられない。

 2.生徒間の学力格差が進行し、とりわけ数学で拡大の認識が増加

 「生徒間の学力格差」の項目では、「大きくなった」と回答した割合は、02年調査の58.8%から07年調査では68.7%と、10ポイント程度増加し、約7割の教員が学力格差の拡大を認識している。一方、「生徒集団の学力水準」では、02年調査、07年調査ともにほとんど変化はみられず、「低くなった」の回答がいずれも5割強と多い。

  学力水準への認識があまり変わらないのに対して、生徒の間で学力格差が拡大したという認識が広がっており、こうした傾向は小学校教員と共通している。

  次に、図表は省略するが担当教科別に学力格差の変化をみていく。「生徒間の学力格差」が「大きくなった」と答えた比率の伸び方(02年調査→07年調査)を担当教科別に示し、伸び方の大きかったものから順に並べると次のとおりになる。数学(58.7%→72.8%)、社会(56.6%→69.1%)、理科(55.7%→67.3%)の3教科において10ポイント以上増加している。なかでも数学は5年間で14.1ポイントの大幅増となった。一方、国語(58.3%→66.7%)、外国語(62.9%→66.7%)の増加は他の3教科に比べて小さい伸びにとどまった。

  この教科別の伸び方の差からわかるのは、外国語の教員は以前から学力の差を認識していたのに対して、数学では近年になって意識しはじめた教員が増えたことである。

  世間の子どもたちの学力格差への不安は、教員の認識にも表れており、そうした認識をもつ教員が増えていることが確認できた。
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