第4回学習基本調査報告書
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第2節 時間割設定の工夫

 時間割設定の工夫は小・中学校とも「朝読書など教育課程外の学習活動」の9割台がトップ。小学校で、02年調査と比べて増えた工夫は「始業式などの学校行事のある日にも授業を行っている」(29.1ポイント増)、「二学期制、二期制」(14.3ポイント増)、減った工夫は「従来より1時間多く授業する曜日がある」(27.7ポイント減)、「30分や60分などの弾力的な授業時間」(23.0ポイント減)。 【Q3(学校)】

 現行の学習指導要領のもとで、完全学校週5日制の実施や授業時数の削減、時間割の弾力的な編成が認められたことに加えて、学力低下の懸念が社会問題となってきたことを受けて、前節でみたとおり、多くの学校では、標準年間授業時数の確保にとどまらず、標準を超過する授業時数を設定するようになってきている。では、現在、小・中学校では、そのために時間割設定にあたってどのような工夫をどのくらいの学校がしているのだろうか。時間割設定の工夫について学校調査の結果からみていくことにしたい。

 1.ほとんどの小学校が「朝読書など教育課程外の学習活動」を行い、3分の2が「始業式などの学校行事のある日にも授業を行っている」「学期始めや学期末の短縮授業日を減らした」

   図1-2-1は、小学校で取り組まれている時間割設定の工夫をまとめたものである。「朝読書など教育課程外の学習活動」の96.8%がもっとも多い。これは、2章で詳しくみるように、学力低下の懸念が社会問題化するなかで、文部科学省から出された『学びのすすめ』などを受けて全国的に取り組まれるようになったものだ。

 つづいて「始業式などの学校行事のある日にも授業を行っている」(72.9%)、「学期始めや学期末の短縮授業日を減らした」(67.4%)が多くの学校で取り組まれている。これらの工夫は完全学校週5日制による授業日数の削減にともなってとられた工夫といえる。その点では、「二学期制、二期制」を導入するケースが増えているように見受けられるが、25.9%と全国的にはまだ少数派だ。

 時間割の弾力的な編成の例としては、「ノーチャイムなどチャイムの見直し」の49.8%が目立つ程度で、「2時間続きなどのブロック制」が29.7%、「30分や60分などの弾力的な授業時間」が22.0%、「15分程度のモジュール方式」が14.6%と、取り組んでいる割合は少ない。
図1-2-1 時間割設定の工夫(小学校)(n=528)
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