第4回学習基本調査報告書
   PAGE 5/8 前ページ 次ページ

第2節 土曜日や長期休業中の指導

 小学校では、土曜日の指導は「学習・体験活動の紹介」が中心だが、長期休業中は「教員による学習の指導」など教員主体の取り組みが半数以上の学校で行われている。中学校では、土曜日も長期休業中も「教員による部活動の指導」が9割以上の学校で行われている。
【Q4(学校)】

 現行教育課程における完全学校週5日制の導入にともない、土曜日の指導が学校の重要な課題の1つとなってきているが、学力低下の懸念が社会問題となるなかで、土曜日に加えて長期休業中も利用して学習の機会などを提供する取り組みが多くみられるようになってきた。

  では、現在、小・中学校では、土曜日や長期休業中にどのような指導をどの程度行っているのだろうか。前節に引き続き、学校調査の結果からみていく。

 1.半数以上の小学校で長期休業中に「教員による学習の指導」を実施

 小学校の土曜日と長期休業中の指導の内容を表2-2-1からみていこう。土曜日の指導は、「地域の団体が企画・運営する学習・体験活動の紹介」の35.6%と「教育委員会などの公的機関が企画・運営する学習・体験活動の紹介」の34.8%が目立つ一方、「教員による学習の指導」「学校が実質的に企画・運営する学習・体験活動」はともに10%未満と、教員が直接かかわる取り組みは非常に少ない。

 しかし、長期休業中は、「地域の団体が企画・運営する学習・体験活動の紹介」と「教育委員会などの公的機関が企画・運営する学習・体験活動の紹介」も40%台と土曜日よりも多くの学校が取り組んでいるが、もっとも多くの学校が取り組んでいるのは「教員による学習の指導」の57.8%で、「学校が実質的に企画・運営する学習・体験活動」も32.6%と、土曜日とは異なり、長期休業中には教員主体の取り組みが半数以上の学校で行われている。
表2-2-1 土曜日・長期休業中の指導の内容(小学校)(n=528)

 2.大半の中学校で土曜日・長期休業中の部活動指導、長期休業中の学習の指導を実施

 中学校の土曜日と長期休業中の指導の内容を表2-2-2からみていこう。土曜日の指導でもっとも目立つのは「教員による部活動の指導」で、97.1%とほとんどの学校で行われている。「教員による学習の指導」は4.7%にとどまっているものの、多くの教員が土曜日も生徒の指導に直接かかわっていることがわかる。

 現行学習指導要領では、クラブ活動の廃止により部活動の制度的な裏づけがなく、部活動の顧問をしている教員の個人的な負担が大きかったが、次期学習指導要領では、部活動指導が教育課程と関連づけられる予定で、事実上ほとんどの学校で行われていた土曜日の部活動指導がどのように制度化されるか、きわめて重要な課題となるだろう。

 長期休業中は、「教員による部活動の指導」が97.7%とほとんどの学校で行われているのに加えて、「教員による学習の指導」が83.0%、「学校が実質的に企画・運営する学習・体験活動」が40.8%と、さまざまな教員主体の取り組みが多くの学校で行われている。

 なお、「地域の団体が企画・運営する学習・体験活動の紹介」と「教育委員会などの公的機関が企画・運営する学習・体験活動の紹介」も、土曜日には3割近く、長期休業中には4割台の学校で行われている。
表2-2-2 土曜日・長期休業中の指導の内容(中学校)(n=559)
   PAGE 5/8 前ページ 次ページ
目次へもどる 調査・研究データ