第4回学習基本調査報告書
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第4章 学習指導の様子

第1節 心がけている授業時間の使い方・進め方、授業方法


◇心がけている授業時間の使い方・進め方(1)
 教員が授業で心がけていることのベスト・スリーは、「児童・生徒の発言や発表の時間」(小75.1%、中48.0%、以下同)、「練習や演習の時間」(62.3%、50.0%)、「机間指導や児童・生徒に個別に対応する時間」(62.1%、41.9%)である。 【Q4-A(教員)】

 1.授業時間配分で心がける3つのポイント

 最初に図4-1-1で、教員に授業時間の使い方で心がけていることをたずねた結果を紹介する。質問は「あなたは、教科の授業を進める際にどのような時間の使い方や進め方を心がけていますか」であり、11項目について3段階の選択肢で回答してもらっている。図に示してある数値は「多くするように特に心がけている」の値である。

 小学校では、第1位が「児童の発言や発表の時間」の75.1%、第2位が「練習や演習の時間」の62.3%、つづいてほぼ同じ比率で「机間指導や児童に個別に対応する時間」の62.1%である。ここまでがベスト・スリーで、他の項目を大きく引き離している。

 中学校でも第1位が「練習や演習の時間」の50.0%、第2位が「生徒の発言や発表の時間」の48.0%、第3位が「机間指導や生徒に個別に対応する時間」の41.9%である。小学校と同じ3項目が小学校の場合と同じように他の項目を大きく引き離してベスト・スリーとなっている。教員は、「発言や発表」「練習や演習」「個別の対応」の3つのポイントを多くするように心がけながら授業を行っている。

 2.中学校教員は小学校教員と比べて、教科書内容の説明、教師からの解説、入試に役立ちそうな演習などを心がけている

 同じ図4-1-1で、上述の3つのポイントについて、小学校と中学校でどちらが心がけている比率が高いか比較すると、いずれの項目でも、中学校よりも小学校のほうが比率が高い。

 これに対して、中学校のほうが小学校よりも心がけている比率が高い項目はベスト・スリー以外の項目であり「教師からの解説の時間」(小10.5%、中24.3%、以下同)、「将来、高校入試に役立ちそうな点の解説や演習」(1.3%、21.0%)、「教科書の内容をふくらませた説明」(10.8%、22.3%)、「上級学年や上級学校に進んでから困らないように配慮した学習内容の指導」(17.2%、21.2%)などである。教科書内容の説明や教師からの解説あるいは入試や進学後の学力に関連する項目であった。
図4-1-1 心がけている授業時間の使い方・進め方(小・中学校教員)
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