第4回学習基本調査報告書
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◇心がけている授業時間の使い方・進め方(2)
 小学校では「児童の発言や発表の時間」は3回の調査を通じて高い値を継続している。中学校では「生徒の発言や発表の時間」と「机間指導や生徒に個別に対応する時間」が大きく割合を減らしている。 【Q4-A(教員)】

 1.小学校では「導入の時間」「復習の時間」「解説内容についての質疑応答の時間」などが減少

 授業時間の使い方で「多くするように特に心がけている」項目は大きく変化している。まず、図4-1-2を用いて小学校教員が心がけていることの変化をみてみよう。

 まず、1998年の学習指導要領告示の直前に実施された98年調査から、『学びのすすめ』(2002年1月)の「確かな学力」を経て現行学習指導要領が実施(2002年4月)された年の秋に行われた02年調査にかけての4年間で、「練習や演習の時間」が50.1%から64.0%へと13.9ポイント、「復習の時間」が19.2%から28.6%へと9.4ポイント増加した。これらは基礎学力の定着を目指した伝統回帰的傾向とみることができる。

 しかし、02年調査から07年調査にかけて再び変化が起きる。「導入の時間」(02年調査30.1%→07年調査24.1%、以下同)、「復習の時間」(28.6%→21.5%)、「解説内容についての質疑応答の時間」(22.9%→18.0%)、「教科書の内容をふくらませた説明」(14.9%→10.8%)の各項目の比率が下がった。「練習や演習の時間」もわずかだが下がっている。つまり、「確かな学力」が提唱され、現行学習指導要領が実施されてから、伝統回帰的な授業要素を心がける割合が減少したのである。

 なお、同じ図で「児童の発言や発表の時間」は、3回の調査を通じて98年調査74.0%→02年調査73.9%→07年調査75.1%とベスト・スリーのなかでも他を離して安定して第1位である。
図4-1-2 心がけている授業時間の使い方・進め方の変化(小学校教員/経年比較)
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