第4回学習基本調査報告書
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第2節 授業に取り入れている方法


◇授業に取り入れている方法(1)
 小学校の授業ではさまざまな方法上の工夫が用いられている。算数の授業では「ティームティーチング」「少人数指導」など児童をグルーピングするタイプの指導方法を取り入れる割合が他の教科よりも飛び抜けて高くなっている。   【Q5(教員)】
 表4-2-1は、小学校教員にどのような授業の工夫を用いているかたずねた結果である。質問は「あなたは、教科の授業において、次のような方法を用いていますか」であり、16項目について教科ごとに実施しているかたずねている(中学校教員に対してはそれぞれが担当する教科について回答してもらっている)。

 伝統的な授業のイメージは「チョーク・アンド・トーク」、すなわち板書をして説明をする一斉授業である。だがこの表から、現在、小学校ではさまざまな授業の工夫が用いられていることがわかる。また、教科ごとにその工夫のしかたが異なっている。いくつかの特徴的な傾向を紹介する。

 1.算数はグルーピングする指導方法の実施率が高い

 まず、算数の授業では「個別学習」(84.6%)および「ティームティーチング」(55.1%)、「少人数指導 」(52.8%)、「習熟度別指導」(44.9%)といった児童をグルーピングするタイプの指導方法を取り入れる割合が他の教科よりも飛び抜けて高くなっている。

 2.算数と国語は「市販プリントを用いての学習」「自作プリントを用いての学習」の実施率が高い

 次に、「市販テスト(業者テスト)の利用」が生活以外の教科でいずれも8割台から9割台に達しており、非常に高い値になっているが、生活では3.8%にとどまっている。

 これに対して、同じ「市販」でも、「市販プリントを用いての学習」は、教科ごとに実施率が異なっている。算数は78.8%と8割近い実施率である。そして国語は67.6%と7割近い。これに対して、社会は34.6%、理科は33.8%、生活は11.5%となっている。

 また「自作プリントを用いての学習」では、算数が72.3%、国語が68.1%と高い値になっている。

 3.社会と生活は体験的な指導方法が高い割合で用いられている

 社会と生活は、体験的な指導方法である 「学校外の施設・センターなどを利用した学習」(社会67.4%、生活61.9%、以下同)、「学校外の現場・フィールドでの体験的方法による学習」(73.5%、88.7%)、「学校内での体験的方法による学習(体験学習)」(49.9%、93.8%)などが高い割合で用いられている。さらに、「児童にテーマを選ばせて行う学習(テーマ学習)」(61.3%、46.7%)、「児童に課題やテーマを与えて行う調べ学習」(82.0%、61.3%)も高い割合で行われている。

 なお、理科では「学校内での体験的方法による学習(体験学習)」(71.2%)、「学校外の現場・フィールドでの体験的方法による学習」(41.3%)の実施率が高くなっている。
表4-2-1 授業での指導方法の工夫(小学校教員)
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