第4回学習基本調査報告書
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◇授業に取り入れている方法(2)
 小学校の授業での指導方法の工夫を教科ごとに5つの項目についてみたところ、理科では「体験学習」の実施率が高いのが特徴で、「調べ学習」や「インターネットの利用」もおよそ半数の教員が実施している。「市販プリント」は3分の1の教員が用いている。   【Q5(教員)】
 図4-2-1に示した5つのレーダー・チャートは、小学校教員の教科ごとにみた授業方法の工夫の状況である。ここでは、前項でみ た表4-2-1の16項目について文科省が提唱する学習のなかから、(1)問題解決的な学習の例として「児童に課題やテーマを与えて行う調べ学習」=以下「調べ学習」、(2)体験的な学習の例として「学校内での体験的方法による学習(体験学習)」=以下「体験学習」、(3)個に応じた指導の例として「少人数指導」の3つを取り上げ※、これらに加えて、(4)ニューメディア利用の例として「インターネットを利用した学習」=以下「インターネットの利用」、(5)業者作成の教材の利用の例として「市販プリントを用いての学習」=以下「市販プリントの利用」の5つの項目を取り出して各教科の特徴を図にしたものである。

 1.国語では「市販プリントの利用」が多く、社会と生活では「体験学習」と「調べ学習」が多い

 まず、国語の授業からみると、「市販プリントの利用」(67.6%)と「調べ学習」(43.6%)が多いのが特徴である。これに対して「インターネットの利用」(13.8%)、「体験学習」(13.3%)、「少人数指導」(5.0%)は少ない。

 社会では、「調べ学習」(82.0%)が8割を超え、「インターネットの利用」(77.3%)も8割近い実施率である。また、「体験学習」(49.9%)も5割近く、社会は活動的要素の多い教科となっている。「少人数指導」(1.0%)はほとんど行われていない。

 生活は、社会同様に活動的要素が多い教科であり、「体験学習」(93.8%)、「調べ学習」(61.3%)が高い実施率である。しかし、指導する学年が小1〜小2生と低いせいか「インターネットの利用」(16.8%)の割合は低い。また、「市販プリントの利用」(11.5%)や「少人数指導」(4.0%)の割合も低い。

 2.算数は「少人数指導」が多いのが特徴、理科は「体験学習」が多いのが特徴

 算数は、「市販プリントの利用」(78.8%)の割合が高い。(ただし、前項でみたように、業者作成教材に頼りきっているわけではなく、「自作プリントを用いての学習」も72.3%と高い)。また「少人数指導」(52.8%)も多く行われている。しかし、「体験学習」(28.4%)はあまり実施されていないし、「調べ学習」(15.1%)、「インターネットの利用」(4.2%)の割合も低い。

 最後に理科では、「体験学習」(71.2%)の実施率が高いのが特徴である。また、「調べ学習」(48.9%)や「インターネットの利用」(45.3%)もおよそ半数の教員が実施している。「市販プリントの利用」(33.8%)は3分の1の教員が実施している。そして、「少人数指導」(1.7%)はほとんど実施されていない。
図4-2-1 授業での指導方法の工夫(小学校教員)
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