第4回学習基本調査報告書
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第3節 授業を進めるときの目安となる児童・生徒

 この9年間で、授業を進める目安となるグループが「中の下位」〜「下位」と回答した小学校教員の割合が9.1ポイントも減少している。中学校の社会では7割強の教員が「中位」以上の理解度の生徒を目安にしている。   【Q6(教員)】

 1.小・中学校とも5割以上の教員は、「中の下位」〜「下位」の児童・生徒が理解しないまま授業を進めている可能性がある

 授業を進めるときの目安となる児童・生徒はステアリング・グループと呼ばれる。図4-3-1は、ステアリング・グループが、どのくらいの理解度の児童・生徒であるかたずねた結果である。質問は「授業を進めるときの目安としている児童・生徒についてうかがいます。あなたは、どのくらいの理解度の児童・生徒を目安にして授業を進めていますか」である。

 この質問はいわゆる「落ちこぼし」にかかわる質問であるが、小学校では「下位」が5.3%、「中の下位」が39.6%、これらを合計しても44.9%にとどまる。中学校では「下位」が2.0%、「中の下位」が35.5%、これらを合計しても37.5%で5割に届かない。小学校は中学校よりも理解度の低い児童を目安にしている傾向があるとはいえ、小・中学校とも5割以上の教員が理解度「中位」以上の児童・生徒をステアリング・グループにしており、理解度の低い児童・生徒が授業内容を理解する前に授業が進んでしまっている可能性が示唆されている。
図4-3-1 授業を進めるときの目安となる児童・生徒(小・中学校教員)
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