第4回学習基本調査報告書
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 2.教材研究等の時間は「1時間くらい」から「2時間くらい」が多数

 教材研究や授業準備に費やす時間(家と学校で行う時間の合計。以下、教材研究等の時間)をみていこう。なお、この項目は07年調査からたずねているため、経年比較はできない。小学校教員、中学校教員ともに「1時間くらい」「2時間くらい」「1時間半くらい」の順で回答が多く、この3つの選択肢で回答全体の約7割を占める(図8-1-3)。
図8-1-3 教材研究等の時間(小・中学校教員)

 3.「学校にいる時間」は教職経験年数別、性別で異なる

 07年調査の結果をもとに出勤・退勤時刻、教材研究等の時間について、属性別にその特徴を概観する。まず(1)教職経験年数別では、経験年数の短い教員ほど、退勤時刻が遅く、教材研究等の時間も長い傾向がある。(2)性別では、男性が女性よりも出勤時刻が早く、退勤時刻は男性が女性よりも遅い傾向がある。

(1)教職経験年数の短い教員ほど「学校にいる時間」が長い
 表8-1-1(次頁)は、教職経験年数別に出勤時刻、退勤時刻、教材研究等の時間の平均を算出し、始業を8時15分に仮定した上で、「学校にいる時間」(出勤時刻から退勤時刻までの時間)を求めたものである(詳しい算出方法は表の注を参照)。この表から、経験年数の短い教員ほど退勤時刻が遅く、「学校にいる時間」が長いことがわかる。

 中学校教員を例にみていく。全体の平均としては始業の38.4分前(始業を8時15分とすると7時37分)に出勤して、7時25分に退勤し、「学校にいる時間」は11時間48分であった。つまり、1日の半分は学校で過ごしている計算になる。

 ところが、経験年数の短い「5年目以下」の教員では、出勤は始業の44.1分前(始業を8時15分とすると7時31分)とそれほど変わらないものの、退勤は7時50分と一段と遅くなり、「学校にいる時間」は12時間19分とさらに長い。一方、教職経験が豊富な「31年目以上」の教員では、出勤が始業の30.8分前(始業を8時15分とすると7時44分)とややゆっくりしたスタートであるのに加えて退勤が6時44分と早いため、「学校にいる時間」は11時間00分と短い。

 また、教材研究等の時間においても教職経験年数によって回答が大きく異なっている。教職経験年数別に平均を比べると、小学校教員では「5年目以下」が111.6分と長いが、「31年目以上」を除き、経験年数が長くなるほど減少する傾向にある。中学校教員も同様の傾向といえる。
   経験年数の短い教員ほど学校に長くとどまっている理由の1つに、教材研究等に費やす時間の違いがあげられる。

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