第4回学習基本調査報告書
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第9章 教員生活に関する意識

第1節 指導の得意・苦手

小学校教員がもっとも指導が得意な教科は「算数」で、86.0%が「得意」と回答している。教職経験年数に比例して指導が得意な教員がもっとも顕著に増えるのは「国語」。一方、「理科」は教職経験年数による変化があまりみられない。   【Q10(小・教員)】
 教育活動の成否にとって、学校教育の直接の担い手である教員が、どのような資質や力量をもつのかは重要な問題である。近年、いわゆる「指導力不足教員」の存在やその対応策が問題となっているが、こうした流れのなかで、2007年に新しい「教育職員免許法」が成立し、2009年から教員免許更新制が導入される予定であるなど、教員の資質や力量の保持や向上を目指しての政策が実施されている。

 ところで、一人の教員の立場から指導力という点をみるならば、得意や苦手があるのは現実だろう。とくに小学校では、一人の教員が多くの教科の指導を担当する学級担任制が一般的である。最低限の資質や力量は必須とはいえ、限られた時間と資源のなか、教員にも得意や苦手があろう。そこで本節では、小学校教員に対して、「次の教科や領域を指導することが得意ですか」とたずねた結果から、教員の意識をみていくことにしたい。

 1.もっとも指導が得意な教科は「算数」

 図9-1-1によれば、「得意」(「得意」+「どちらかというと得意」の%、以下同)の割合がもっとも高かったのは「算数」で、86.0%の小学校教員が得意であると回答している。次いで、「国語」が59.5%で続く。以下、「道徳」が47.2%で、「社会」が45.5%、「理科」が43.6%と、いずれも4割台となっている。これに対して、「得意」の割合がもっとも低かったのは、「総合的な学習の時間」であり37.5%にとどまった。

 このように、教科・領域によって、得意な教員が多いものと少ないものがあり、小学校教員が指導に自信をもっているのは、圧倒的に算数であることがわかった。これは、算数は、解法や解答が比較的わかりやすく、そのため指導法が定まっているといった理由があるのではないかと推測される。
図9-1-1 指導の得意・苦手(小学校教員)(n=1,872)
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