第4回学習基本調査報告書
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第3節 教員生活への満足感

子どもや職場、保護者や地域などに対しては、6〜7割の教員が満足しており、総合的にみても7割が満足している。一方、学習指導について満足している教員は5割台、私生活とのバランスについては4割台にとどまる。   【Q17、18(教員)】
 前節では、教員が忙しさに悩みを感じていることがわかった。しかし、教員生活を続けていくなかでは、こうした大変さと同時に、満足感や充実感も感じているだろう。そこで本節では、満足感という観点から、教員の意識についてみていきたい。なお、日々の仕事のなかで、どのような点に満足していて、どのような点に満足していないのかを明らかにするため、総合的な満足感に加えて、「子どもとの関係」「現在の職場」「保護者や地域との関係」「学習指導」「教員生活と私生活とのバランス」という5つの観点に分けて満足感をたずねている。

 1.子どもや職場、保護者や地域などに対しては、おおむね満足

 小学校教員について、観点ごとの満足感を示したものが図9-3-1である。これによると、「満足している」(「とても満足している」+「まあ満足している」の%、以下同)という回答がもっとも多かったのは、「子どもとの関係」で79.5%であった。次いで「現在の職場」が78.7%となっている。さらに「保護者や地域との関係」が68.6%で続いている。これに対して、「学習指導」について「満足している」という回答は52.5%とほぼ半数であり、「教員生活と私生活とのバランス」については46.3%であった。

  こうしてみると、子どもや同僚、保護者や地域など、日々の教育活動で接する人々や環境については、多くの教員が満足しているが、忙しさという悩みにも表れているように、学習指導や私生活とのバランスについては、十分に満足できないというのが現状のようである。

 2.私生活とのバランスについての満足感はやや低め

 図9-3-2は中学校教員の結果を示したものであるが、基本的な傾向は小学校教員と同様である。すなわち、「子どもとの関係」「現在の職場」については7割台、「保護者や地域との関係」については6割台の教員が満足している一方で、「学習指導」については5割台、「教員生活と私生活とのバランス」については4割台の教員が「満足している」と回答するにとどまっている。

  小学校教員との違いとしては、「子どもとの関係」や「保護者や地域との関係」「教員生活と私生活とのバランス」について「満足している」という割合が、5ポイント程度低いことがあげられる。「子どもとの関係」については子どもの発達段階が異なり、かつ教科担任制であることから、子どもとのかかわり方が異なることが関連していると考えられる。また、「教員生活と私生活とのバランス」(小学校教員46.3%>中学校教員41.1%)については、8章でみたように、中学校教員のほうが、退勤時刻が遅いことや、前節で示した休日出勤や残業、部活動指導の負担感などが関係して満足感が低くなっているものと考えられる。
図9-3-1 教員生活への満足感(小学校教員)図9-3-2 教員生活への満足感(中学校教員)
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