第4回学習基本調査報告書
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 5.「学習指導」に関する満足感は、教職経験年数を重ねるにつれ増加

 最後に、教職経験年数別に、満足感の違いをみておこう。小学校教員についての結果が、図9-3-4、中学校教員についての結果が図9-3-5である。これによれば、小・中学校の教員ともに、「学習指導」に関する満足感は、教職経験年数を重ねるにつれて、顕著に増加する。たとえば、小学校教員が「学習指導」について「満足している」という回答は、「5年目以下」では28.1%であるが、「6〜10年目」40.4%、「11〜20年目」52.7%、「21〜30年目」59.9%、「31年目以上」64.3%となっている。経験を積むなかで知識や技術を身につけ、自分自身が納得した学習指導ができる教員が増えるものと考えられる。

 一方で、「子どもとの関係」「保護者や地域との関係」「現在の職場」については、こうした違いはあまりみられない。一部で数ポイントの差はあるが、教職経験年数が長ければ満足感が高いわけではない。子ども、保護者・地域、職場に対する満足感の違いは、教員自身の経験というより、いわば環境の違いであり、経験によって満足感が異なるというものではないようである。

 最後に、「教員生活と私生活とのバランス」や「総合的な」満足感についてみると、中学校では「31年目以上」の教員で「満足している」という回答が多くなっている。しかし、それ以外ではあまり体系的な差はみられない。全体としてみれば、自分自身の学習指導に対する満足感については、教職経験の蓄積が大きく結びついているが、そのほかの観点については、必ずしも教職経験に基づくものではないということがわかる。
図9-3-4 教員生活への満足感(小学校教員/教職経験年数別)
図9-3-5 教員生活への満足感(中学校教員/教職経験年数別)
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