ベネッセ教育総合研究所 ベネッセコーポレーション
REPORT高等学校の進路指導に関する意識調査(2004) 前へ次へ



(3)学校類型による違い
 データ3は、学校類型別の選択率を97年と比較したものである。縦に4つの学校類型、横に選択率(%)を示している。グラフが横に大きく広がる項目は学校類型間で今後の重要性に対する認識が異なる項目であり、広がりの小さい項目は学校類型間で重要度の差が小さい項目といえる。
 「1.進路適性・自己理解を深めるための指導」など、A自己概念形成に関わる指導と育成のカテゴリでは、いずれの学校類型においても重要性が高く、類型間での違いも比較的小さい。
 一方で、B学習・仕事についての価値(意義)探索指導の重要性に対する認識は学校類型間での違いが大きい。4年制大学への進学者が卒業後の進路の大多数を占める普通科Iでは「5.学問領域と学部・学科の関連」、「7.学部・学科と職業(職種)の関係」が高く、「6.職業観・勤労観の育成」とほぼ同じレベルである。進学校の生徒にとって“職業選択”は上級学校卒業後のことであるため、高校段階の進路学習としては「職業」についてよりも「学問」について研究することを優先している学校も少なくないと思われる。最近は、体験学習に先進的に取り組まれている学校で「研究者や職業人に生徒向けにお話いただくときには生徒にとって『望ましい自分の将来像』への考えを深めるきっかけとなるように、各講師に『やりがい・よろこび』や『生きざま』『使命感』などについて必ず語っていただくようにしている」など、単に学問や職業の情報・知識を得るのみならず「生き方設計」や「勤労感・職業観の形成」との連動を意識したプログラムが増えてきているようである。
 対照的に、卒業後の進路として就職や専門学校の比重が高く、生徒が実社会に出るまでの平均期間が短い学校群では「6.職業観・勤労観の育成」の重要性がのカテゴリ内で突出している。かつ97年調査からの数値の伸びもかなり大きい。特に総合学科と専門学科では、「1.進路適性・自己理解を深めるための指導」とほぼ同水準であり、今回の調査項目の中で最も重要視されている項目の1つと言える。
データ3 今後さらに重要性が増す進路指導の内容(学校類型別)
データ3


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