ベネッセ教育総合研究所 ベネッセコーポレーション
REPORT高等学校の進路指導に関する意識調査(2004) 前へ



(5)フリーアンサーの内容
 調査用紙には、25の質問項目の他に「今後の進学希望者に対する指導で大学・短大を勧める際に重視したい事項」をご記入いただくフリーアンサー(自由記述)欄を設けた。先生方が特に重要とお考えの点についての具体的な内容を知ることができる。以下に主な記入内容を一部ご紹介したい。なお、内容を整理する目的でいくつかのカテゴリを設置した。カテゴリごとの回答件数と学校類型別の内訳も記載する。

注:総記入者数は187名(普通I=53、普通II=96、総合=11、専門=27)。なお、1人の回答者が複数内容を記入している場合、複数のカテゴリの件数に反映しているため、回答件数の合計数は総記入者数を上回る。


【A】学生生活の実態・学生の様子(記入件数34:普通I=6、普通II=19、総合=2、専門=7)
自校の卒業生から得られる情報(21):卒業生が進学しているか、入学後その大学にどういう評価をしているか/卒業生の満足度・評価、追跡調査/自校の卒業生に学生生活の内容を聞く
学生生活・学生の雰囲気、実態(13):入学してくる学生の質、及び入学後の学生の変化/雰囲気がその生徒に合うかどうか/与えられた内容だけに満足せず、サークル活動等にも積極的に参加しコミュニケーション能力を高めるよう、サークル活動も盛んなところ/活気があるかどうか


【B】直接的な印象(記入件数21:普通I=4、普通II=9、総合=4、専門=4)
教職員の熱心さ・面倒見のよさ(11):大学の先生の自分が所属している大学への思い、学生の状況を正しくとらえているか/入学生を育てよう!という意欲を感じる学校/大学・短大からの担当者の対応、熱意の有無。卒業生の動向を知らせてくれるかどうかなど
オープンキャンパス等の重視(7):生徒には大学見学やオープンキャンパス、体験入学などを強く勧める/オープンキャンパスへの参加や本校の先輩と連絡をとって生の情報を多く得るよう指導している
高等学校とのコミュニケーション(3):情報の公開度、高校への発信度(高い大学は信用できます)。高校への一方通行ではなく、高校側の意見をきちんと聞く耳をもっている大学


【C】地理的要因・経済的要因(記入件数43:普通I=11、普通II=23、総合=2、専門=7)
立地条件・生活環境(26):通学圏内にあるか否か/近年「地理的条件」を重要視している保護者、生徒が増加/大学のある地域の物価や生活費など/アパート、寮等の様子をしっかり調べたい
授業料・奨学金(17):授業料、入学金の全額の大きさ/特待生制度、奨学金の有無/家庭の経済状況/学費がその教育に見合っているかどうか


【D】教学内容/教員・講座・ゼミの情報(記入件数44:普通I=18、普通II=20、総合=2、専門=2)
本人の興味・希望・適性(23):生徒本人の興味・関心・適性・志望・能力・生き方など/大学で何を勉強したいか、そして、どのような仕事につきたいか(大学の学問を生かして)/ゼミや卒論の内容と本人の興味分野の合致/学問の場を求めているのか、就職の為の学校選びをしているのか生徒の内面の把握が難しい/大学、短大は学問をしに行くところだと思っています。自分が何について研究を深めたいのかが重要であり、そのような学校選びができる様に指導をしているつもりです。きちんとした大学(短大)生活を送り、しっかりとした研究ができれば仕事はついてくるものだと思います
教員・講座・ゼミの情報(12):その大学にどのような世界に通ずる論文を書き、研究を実践している教授がいるのか。生徒に教える工夫をどう行っているか/その大学が得意としている学問分野や研究者/生徒の希望分野を研究している教授がいて、そのゼミなどが充実しているか
学問的実力養成(3):理系進学の生徒については大学院まで進む者が多い。大学の4年はトレーニング期間。(1)大学4年でどれだけの力がつくのか(2)大学院の進学先・人数、が知りたい/社会の求めるものにのみ迎合するのでなく基本的な勉学姿勢を学生に要求し、十分な実力を養成する熱意や環境が備わっている大学を選ぶようすすめている。
教養教育の充実(2):一般教養教育をしっかり実施してくれる大学を望む。人間的な幅と深みを養うことは大学生として重要
資格取得の状況(3)


【E】教育方法改善(FD)、規模・学生と教員との関係(記入件数10:普通I=3、普通II=7)
教育方法の改善(4):語学を重視しているか。また落第をさせるなど、生徒、学生をよく学ばせる仕組みをつくっているかどうか/教官が生徒(学生)の学問的興味や適性を充分把握して教育(授業)を行なっているか。又、教官の学生指導への意識改革ができているか否か
規模・学生と教員との関係(6):教員と学生の比率/大学の規模、授業形態(ゼミ)などが本人に合っているかどうかなど/先生との関係


【F】卒業後の進路、就職(支援)状況(記入件数22:普通I=6、普通II=13、専門=3)
卒業後の進路/就職活動の学校としての支援状況、就職率等の実績/大学、短大、卒業後のフリーター率/実社会で活躍している人をどれくらい輩出しているか等/Uターン就職の状況


【G】入試(記入件数10:普通II=6、専門=4)
入試方式、難易度(8):指定校推薦で受験できるかどうか/専門高校枠の有無/工業高校からは(1)AOや特技推入などの入試方法、(2)入学できても進級、卒業が可能な学力の持ち主かどうか
アドミッション・ポリシー(2):学部、学科(コース)で研究、学習を深めるための適性資質を知りたいが(重視したいが)、その具体的な要望、人物像などの情報が少ない


【H】その他(記入件数52:普通I=13、普通II=28、総合=2、専門=8)
本人が続けられるか(6):4年間(2年間)学校を続けられるか。(中退が多いから)/学力面で不足することが多いので大学での学習についていけるか。経済的に続けられるかどうか/大学進学が容易になり、安易な進学と入学後の進路変更が増えている。経済的負担が増すので進学について目的意識をしっかり持たせる
専門学校との違い(4):専門学校との差。大学が専門学校の後追いをするような傾向がみられて情けない/大学や短大が専門学校より価値があると信じている
大学の改革状況(3)
保護者の意向(5)
大学の社会的評価(4)  など


* 掲載にあたり原文の趣旨はできるだけ尊重するよう配慮しましたが、スペースの都合で部分的に省略をさせていただきました。ご回答者の意図を十分に反映できていない場合には深くお詫び申し上げます。


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