第2回 小学校英語に関する基本調査(教員調査)
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第1部 解説・提言4

教育の現場から

埼玉県新座市立片山小学校教諭

原 真奈美

1.はじめに

 前回と今回の調査結果を比較して、「ああ、よかった。英語活動は確実に前へ進んでいる」と、素直に思いました。ここ数年間で英語活動を行う環境が整い、授業の内容や指導者の意欲に大きな変化が生じたといっても過言ではないでしょう。同時に、今後の課題もみえてきた気がします。

2.学級担任とALTとのティーム・ティーチング

 今回の調査では、「貴校では、どなたが外国語(英語)活動を行っていますか」の問いに、97.5%が「学級担任」、93.0%が「外国語指導助手(ALT、AETなど)」(以下、ALT)と答えています(図2−1−4)。
 学級担任は、初めて外国語を学習する子どもたちの不安を解消する心強い存在です。子どもたちの実態に応じ、興味や関心を活かした授業をすることも可能です。その意味で、「実際の授業で中心となって指導を行っているのはどなたですか」との問いに、「学級担任」と回答した比率が、06年調査と比べて38.4ポイント上昇し(図2−1−5)、前回調査で回答の多かった「ALT」と逆転したのは喜ばしい限りです。一方、ALTは、「発音について見本を示す」「児童と外国語を使って会話をする」「自然な外国語の使い方の見本を示す」など、英語活動に不可欠な存在となっています(図2−1−9)。来校回数は学校によりばらつきがあるものの(図2−1−8)、現在の英語活動は、学級担任とALTのティーム・ティーチング(以下、TT)で授業が行われていることがわかります。また少数派ですが、「学級担任、専科教員以外の小学校教員」「中学校や高校の英語教員」「専科教員」など、英語を専門とする指導者とのTTも、行われるようになってきました。
 TTは、指導者が授業の進め方や教材の使い方に慣れてきたこと、学級担任とALTとの役割分担がはっきりしてきたこと、ALTの来校頻度が増えたことなどの理由により、円滑に進められるようになった気がします。しかし、打ち合わせの時間が十分にとれない悩みは、いまだに改善されていません(図2−6−2)。ALTや学級担任以外の指導者が中心となっている授業もみられますし、いまだに児童に言葉1つかけず、教室の後ろで見ているだけの学級担任がいると聞きます。今回の調査でも、英語活動を行うことに「どちらかといえば反対」「反対」という意見が25.0%を占めています(図2−7−1)。英語活動は4月から始まるのですから、学級担任も前向きにかかわり、形だけのTTにならないようにしなければなりません。
 このように、英語活動ではTTが主流になっていることが明らかになりましたが、毎時間TTで授業が行えるというわけではなく、学級担任1人で授業を行わなければならないことが多いのが実情です。そこで、先生方の心強い味方となっているのが「英語ノート」なのです。
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