都立専門高校の生徒の学習と進路に関する調査

    PAGE 4/9 前ページ 次ページ

第4部 高校卒業後の進路・将来展望
第1章 専門高校における職業的レリバンス意識と進路不安/
3.仮説と変数の設定

●理論仮説1:専門高校において職業的レリバンス意識が高まることは、進路不安に対して功罪をもたらす。
○作業仮説1−1:学校での勉強は将来つきたい仕事に関係していると思っている者ほど、どんな仕事をしたいかよくわからないとは思わない(功の側面)。
○作業仮説1−2:学校での勉強は将来つきたい仕事に関係していると思っている者ほど、自分のやりたい仕事をしぼるのはまだ早いとは思わない(功の側面)。
○作業仮説1−3:学校での勉強は将来つきたい仕事に関係していると思っている者ほど、将来、社会でうまくやっていけるか不安に思う(罪の側面)。

●理論仮説2:専門高校において職業的レリバンス意識が高まることが進路不安に対してもたらす功罪は、教育内容の習得度によって顕在化したり、顕在化しなかったりする。
○作業仮説2−1:学校での勉強は将来つきたい仕事に関係していると思っている者ほど、どんな仕事をしたいかよくわからないとは思わないという関連は、校内成績が上・中の集団においてみられる。
○作業仮説2−2:学校での勉強は将来つきたい仕事に関係していると思っている者ほど、自分のやりたい仕事をしぼるのはまだ早いとは思わないという関連は、校内成績が上・中の集団においてみられる。
○作業仮説2−3:学校での勉強は将来つきたい仕事に関係していると思っている者ほど、将来、社会でうまくやっていけるか不安に思うという関連は、校内成績が下の集団においてみられる。

●理論仮説3:専門高校において職業的レリバンス意識が高まることが進路不安に対してもたらす功罪は、教育内容の学校外活用機会の多寡によって顕在化したり、顕在化しなかったりする。
○作業仮説3−1:学校での勉強は将来つきたい仕事に関係していると思っている者ほど、どんな仕事をしたいかよくわからないとは思わないという関連は、授業で学んだことを、学校外で活かせる機会が多い場合にみられる。
○作業仮説3−2:学校での勉強は将来つきたい仕事に関係していると思っている者ほど、自分のやりたい仕事をしぼるのはまだ早いとは思わないという関連は、授業で学んだことを、学校外で活かせる機会が多い場合にみられる。
○作業仮説3−3:学校での勉強は将来つきたい仕事に関係していると思っている者ほど、将来、社会でうまくやっていけるか不安に思うという関連は、授業で学んだことを、学校外で活かせる機会が少ない場合にみられる。

表1は、本稿の分析で使用する変数の操作的定義をまとめたものである。

表1:分析で使用する変数の操作的定義表1:分析で使用する変数の操作的定義

     PAGE 4/9 前ページ 次ページ
目次へもどる 調査・研究データ