若者の仕事生活実態調査報告書−25〜35歳の男女を対象に−

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第2部 分析編/第1章 働く若者の世界

第4節 他者との交流体験から得られた態度・能力

1.はじめに

前節のアンケートデータによる分析から、親子関係はもちろん、親や学校の先生以外の大人や友だちとの交流体験が、成人してからの仕事における態度・能力につながっている可能性があることがわかった。そこでこの節では、インタビュー調査で得られた若者の証言をもとに、この結果を裏づけるようなエピソードを紹介していきたい。なお、インタビューの分析にあたっては、アンケートの分析と同様に有職者に限定している。また、ここでは能力発揮の場を「仕事」だけに限定せずに、「生活」の場も含めて広く捉え、生きていく上での態度・能力形成という視点で分析している。

2.分析と結果

ここでは、インタビューで得られたエピソードの中から、「小・中学生時代の体験」(ここでは、他者との交流体験)と「仕事や生活で役立っている力」の関係を抽出し、整理を行った。「小・中学生時代の体験」を縦軸、「仕事や生活で役立っている力」を横軸とし、1つの表としてまとめたものが、表1−4−1である。

表1-4-1:「小・中学生時代の体験」と「仕事や生活で役立っている力」の関係

まず、「小・中学生時代の体験」(縦軸)に関するエピソードをみたところ、大きく「(1)親とのかかわり」「(2)学校の先生とのかかわり」「(3)親や学校の先生以外の大人とのかかわり」「(4)友だちとのかかわり」の4つのカテゴリに分類するのが適当と考えられた。さらに、「(1)親とのかかわり」についてはエピソードの数も多いため、「ア.親の背中を見て」というパターンと「イ.親から受けたしつけを通して」というパターンの2つに分類し、整理を行った。次に「仕事や生活で役立っている力」(横軸)については、獲得された力の内容をエピソードから比較検討し、6つのカテゴリ(「Ⅰ)目標をもつ力」「Ⅱ)人間関係を構築する力」「Ⅲ)自分の適性・能力の理解」「Ⅳ)自主的な態度」「Ⅴ)物事を考える力」「Ⅵ)信頼できる人脈」)に分類した。

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