ベネッセ教育総合研究所
立山小学校
立山小学校データ
 立山町は富山市の南東に位置する人口約2万8千人の町。立山小学校は、立山連峰を望む自然豊かな土地にある。1975年、立山小学校と岩峅寺小学校が合併して開校、2004年に30周年を迎える。02年に文部科学省の学力向上フロンティア事業推進校に指定され、「にこにこ(心の豊かな子ども)」「きらきら(楽しく学習する子ども)」「ぐんぐん(たくましい子ども)」を教育目標に数々の試みに取り組んでいる。
〒930-1367
富山県中新川郡立山町宮路5
TEL 076-483-1803
FAX 076-483-9120
http://www.tym.ed.jp/sc61//
児童数/363人、
学級数/15学級
黒田真由美校長
▲黒田真由美校長
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一人ひとりの意欲を引き出し、
教師同士がお互いの授業から学び合う
富山県立山町立立山小学校

実践のポイント
(1)やりたいことを自分で決めて取り組む「ぐんぐんタイム」で、自主性を伸ばす。
(2)自分で問題を選び、取り組む全校一斉の朝学習「きらきらタイム」で、学習意欲を高める。
(3)一人ひとりの考えを大切にし、それに応えることで、意欲的に学び続ける子どもを育てる。
(4)授業を互いに見合うことで、教師の力を育てる。


責任感を持たせることで意欲と自主性を育てる
 朝8時前。立山小学校はもう先生と子どもたちで活気に満ちあふれている。トイレや階段の清掃、うこっけい(ニワトリの一種)の世話、校庭の草取り、体力づくりのマラソン…さまざまな取り組みに学年の壁を超え、子どもたちが教師たちと一緒に取り組んでいるのだ。
 これは、1日3回設けられた「ぐんぐんタイム」の活動のひとコマ。「学校をきれいにしよう」「体を動かそう」などのテーマから自分でしたいことを選び、友だちとかかわりながら活動していくものだ。例えば掃除。担当する場所や行う時間まで子どもたちの意思に任せられているが、だらだらと時間を過ごす子はいない。
 校内のあちこちに、「ぼく、わたしがきれいにします」と書かれた顔写真入りの貼り紙があり、各人がきれいにする場所を「宣言」してある。こうして責任感を持たせることが、意欲につながるという。最も敬遠されそうなトイレ掃除が「いちばんやりがいがある」との理由で、子どもの人気ナンバーワンだそうだ。


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