ベネッセ教育総合研究所
富山県富山市立熊野小学校
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4年生体育
一人ひとりがお手本を見て「技能を高める」ための(校庭での)デジタル教材の活用例
内容
 走り幅跳びと逆上がり(2学級児童数46人の合同授業)

 時間で交代して、全員が走り幅跳びと逆上がりに取り組んだ。それぞれ一人ずつ教師が指導。どちらもお手本になる動く映像を用意しておき、教師が必要に応じて児童に見に行かせる。児童が自主的に見ることもある。IT活用には、自分でできない手本を見せること、一人ひとりが必要なときに見られることというねらいを持っている。

使用したもの
 学習カード(各自)/逆上がりの補助ベルト/ノートパソコン(2台)/教育ソフト「@発見島Movie」(ベネッセコーポレーション)の「走り幅跳び」「逆上がり」/電気の延長コードなど
  実践の工夫(1)
事前に、お手本の映像を一斉に見せる


 朝会の最後の10分間を利用。全員がお手本のイメージを描くきっかけになり、「授業でも使ってみよう」と思うきっかけになる。


写真 実践の工夫(2)
逆上がりは、入り口と出口で見るよう指導


 まず補助ベルトをつけて練習し、できるようになったら補助なしの練習に移る。その入り口(ベルトをつけてはじめて練習するとき)と出口(補助ベルトを外したとき)に、コンテンツを見るよう指示している。
写真  デスクトップ画面。走り幅跳び(踏み切り/空間動作)と、逆上がりの動画だけをピックアップしてある
写真
走り幅跳びのポイント
 体育が始まる前、休み時間にお手本のマネをして、「あんなに反れんなあ」なんて言っている子どももいました(渡辺先生)
写真
逆上がりのポイント
 ヒジを曲げ、おなかと鉄棒がくっつくようにするというポイントをイメージできるようにさせました。見に行ったあとは足が上がっていましたから、効果はあったと思います(渡辺先生)
写真 実践の工夫(3)
校庭でパソコンを使うためのアイデア

1 電源(配電盤)の近くに設置する
2 朝礼台を机代わりに
3 レンジの油ハネのガードで日光をさえぎり、画面を見やすく
▲先生に指示された子どもたちがパソコンの画像を見
にやってくる。デスクトップのアイコンのなかから、
子どもたちが自分の見たいものをクリックして使う
 内蔵バッテリーだけだと無理なので、電源を確保することは必須です。机を持ち出そうかと思っていたんですが、朝礼台が使えてラッキーでした。油ハネのガードは私財をなげうって買ったんですよ(笑)(渡辺先生)
授業を終えて

 「自分ではできない手本を見せることや自主的に見るというねらいは達成できたと思います。ただ、子どもたちがデジタルコンテンツばかりに目がいって、学習カードを見なくなってしまった。次は、それをカバーするしかけを考えなければならないと思います」(渡辺先生)


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