データから見る教育 小学生はパソコンを使った授業が大好き!

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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3 自由に使える学校のパソコンをもっと増やしてほしい

 文部科学省の取り組みで、近年学校に導入されるコンピュータの台数は、大きく増えた(図3)。04年度末で、全国で63万5千台にのぼっており、99年度と比べても2倍以上となっている。しかしながら、これをコンピュータ一台当たりの児童数でみると11.2人となり、e-JAPAN重点計画で示している05年度までの達成目標5.4人には及んでいない。また、校内LANの整備についても目標を下回りそうだ。台数が増えたとはいえ、まだまだ学校で自由に使える環境にはない。
図3
 一方で、子どもたちが学校や先生に望むことをきいてみたのが図4だ。「自由に使えるパソコンを増やしてほしい」で、「そう思う」が65.3%になっており、最も高い数値だ。
図4
 「コンピュータ活用の学習が好き」と答えている子どもたちが最も多いことを踏まえると、子どもたち学習意欲を向上させるためにも「パソコンを活用した授業の工夫」を学校全体で組織的に実施していく必要がありそうだ。

義務教育に関する意識調査・調査概要
【小学生調査】
調査時期/2005年3月
調査対象/全国公立小学校15校に通う児童(小学4年生〜小学校6年生)
抽出方法/全国の公立小学校の学校リストより無作為抽出
調査方法/学校通しの質問紙による自記式調査
回収結果/有効回答数 小学生 3,350通
【教員調査】
調査時期/2005年3月〜4月
調査対象/全国公立小中学校1219校に勤務する校長・教頭(副校長)・教員
抽出方法/全国の公立小・中学校の学校リストより無作為抽出したのち調査協力辞退校を除いた学校
調査方法/学校通しによる配布、郵送による回収による自記式質問紙調査
回収結果/有効回答数 2,503通
※「義務教育に関する意識調査」は、小学生、教員の他、中学生、保護者、学校評議員、教育長、首長を対象に行った。今回はそのうち、小学校に関するものを取り上げた。


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