ベネッセ教育総合研究所
第1章 地方自治体がひらく新しい教育
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3 親子の接触時間の差による影響
 家庭環境の違いは、教育への関心だけでなく、親子が一緒に過ごす時間の差にも現れる。共働きで、子どもの帰宅後に家族の不在率が高い地域では、家庭学習へのフォローが手薄になる傾向がある。自営業の多い地域で、曜日を問わずに子どもと保護者の接点が限られる場合も、同様の問題が生じやすい。
  そうした場合、家庭環境にかかわらず、子どもが家庭学習に集中できるようなサポートは不可欠だ。放課後や休日の補習を求める保護者の声は多い(図3)。また、自習スペースとして教室を開放するだけでも効果はある。保護者への情報発信や家庭学習相談を通して、保護者を啓発しつつ、学校でも受け皿を整備する必要があるだろう。
▼図3
図3

調査概要 図3/全国の小・中学校の児童・生徒、保護者、教員、学校評議員、
及び、都道府県・市区町村の教育長と首長約36,000人を
対象に自記式質問紙で行った調査。(調査時期:2005年3−4月)


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