特集 「学校力」を生み出す学校評価 ―幼稚園・保育園から小学校、その接続を考える―

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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Action   12月末〜3月

評価の結果・分析をもとに、次年度に向けた改善策を作成。評価の結果とともに公表する。

■分析は冬休み、3月上旬までに公表
 回収した学校評価の集計や分析は、主に冬休みに行う。分析結果をもとに次年度に向けた活動計画を策定し、遅くとも卒業式の1週間前までには、結果とともに次年度の計画を公表しておきたい。
  「結果だけでなく、結果をもとにした具体策を評価者に提示することが大切です。冬休みから2月までは、次年度の計画を校内で練り上げる時期に充てるとよいでしょう。理想をいえば、学校評価の結果を3学期の取り組みに少しでも反映させたいところです」

■次年度の評価に向けて課題を焦点化
 2回目以降の学校評価は、前年度の項目の中から、評価の高かった10項目、また低かった10項目を抜き出して、プラスを更なるプラスに、マイナスをプラスに変えるための方法を評価者に対して打ち出すのが効果的だ。
  「1回目はどうしても評価項目が多くなりがちです。毎年、すべて同じ項目で実施すれば、経年比較はしやすいかもしれませんが、それで一喜一憂するのは教師だけ。保護者や地域住民にとっては、同じことを繰り返しているだけで改善が見られないという不満が募ってしまいます」
  学校評価の中身自体も改善していくことで、「自分の声が改善に生かされている」という、評価者自身の実感につなげることができる。また、学校評価が定着したら、学校評議員やPTAなどから評価項目を提案してもらう方法もある。
  「そうすれば、学校評価への参画意識はぐんと高まります。課題の焦点化を重ねるうちに、学校の特色が明確になっていくでしょう」


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