データから見る教育 [保護者向け活用版] さまざまな大人との交流が将来の仕事の充実感に影響

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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2 保護者向け活用版

さまざまな大人との交流が将来の仕事の充実感に影響

 ベネッセ教育研究開発センターが、仕事を持つ若者に行った調査では、仕事に充実感を感じている人ほど、親と将来の話をしたり、親や教師以外の大人と話をしたりする機会を多く持っていたことがわかった。家庭での子どもとのかかわり方を伝えるツールとして、学校通信や保護者会などに活用してほしい。

1 子ども時代の大人との関係が仕事の充実感に影響

 図1,2,は、25〜35歳の仕事を持つ若者の「ふだんの仕事のなかでできていること」と「子ども時代の体験」との関係を表したグラフである。それぞれ、大きな差がついた上位3項目を示している。
  図1の「将来の目標をもって仕事をすること」に自信がある人、図2の「自分の考えをわかりやすく説明すること」に自信がある人は、親と将来のことについて話をしたり、親や学校の先生以外の大人と話をしたりすることがあったと回答する割合が高い。
  最近の子どもは、指示待ち型が多いといわれているが、「自分で目標を見つける力を身に付けさせるには、『次にすべきこと』を保護者が先に言ってしまうのではなく、話し合いを通して子どもが自ら目標を見つけるのを待つ余裕が大切」という声も聞かれる。
  また、「自分の考えをわかりやすく説明する」などの、コミュニケーション力を身に付けるには、親や教師はもちろん、それ以外の大人と話をする体験を豊富に持たせることが大切だといえるだろう。大人自身がさまざまなコミュニケーションの在り方を子どもに見せられるよう意識したい。
図1
図2

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