特集 量から質へ―これからの学びを考える
東京都
足立区立亀田小学校

1956年開校。06年に創立50周年を迎えた。100メートル走用の直線をとれる校庭は、区内で2番目の広さを誇る。米やサツマイモ、トウガン、ブドウ、キウイフルーツなどの栽培体験を通した「生きる力」の育成にも力を入れている。「第4回学習基本調査」の協力校。

 

金谷正彦

▲校長 金谷正彦先生

児童数 255人
学級数 10学級
TEL 03-3889-2621
FAX 03-3889-2622

所在地

〒123-0843
東京都足立区西新井栄町1-1-1
http://www.adachi.ne.jp
/users/adkame/


VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【事例1】

「わかる」「できた」喜びを学習意欲につなげる

東京都 足立区立亀田小学校

基礎力の向上に重点を置いた取り組みが実を結んだ亀田小学校。その成果は、区の学力調査の結果に明確に表れている。一体、どのような実践が子どもたちを学習に向かわせているのか。そして新たに浮上した課題とは何か。

基礎を徹底し、中・下位層のつまずきをなくす

 長年、学力低下の懸念を抱いていた亀田小学校。その改善に向けた教師たちの努力は、徐々に実を結んでいる。それをはっきり示しているのが、2年生以上を対象にした足立区による学力調査の結果だ。
  2005年度の学力調査では、国語と算数を合わせた亀田小学校の平均到達度は区内72校中68番目と低迷していた。それが、06年度には11番目にまで向上し、しかも平均到達度の伸び率は区内で2番目だった。
  金谷正彦校長は、その成果の理由を次のように分析する。
  「成績の中・下位層には、『やればできるのに勉強をしない』『基礎力の不足で学力が伸びない』といった児童が多くいました。そこで、まずはわかる楽しさを体験させるために、算数と国語の基礎を徹底して学ばせることにしました。更に、その効果を高めるため、家庭学習を促す取り組みにも重点を置いたのです。その結果、成績中・下位層の、正答率の目安となる平均到達度が、20〜30ポイントも上がったのです」
  学力向上の背景には、試行錯誤の末に生まれた数々の取り組みがある(図1)。

図1

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