データから見る教育 [校内活用版] 英語教育を行うためのリソースが圧倒的に不足

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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2 指導体制の不十分さと教師の力不足が課題

 では、小学校での英語教育の課題は何か。図2は、英語教育を行う上で必要となる条件が十分かどうかを聞いた結果だ。肯定的な回答が半数を超えた項目は「子どもの積極性」のみで、「教員の英語力」「教員研修」「教材開発のための時間」など、授業を行うためのリソース(時間、人、教材、カリキュラム、予算など)の不足を多くの教師が感じている。
  小・中学校の人事交流が盛んなある町では、前任の中学校で英語を教えていた小学校教師3人で英語活動のカリキュラムをつくったが、多くの時間を割く大変な作業だったという。小学校には英語専門の教師が少なく、指導技法やカリキュラムも確立されていない。不足するリソースを今後どのように確保していくかが課題といえる。
図2

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