学びが深まるIT活用 情報モラルの指導
北海道
喜茂別町立喜茂別小学校

1900年開校。札幌から車で約1時間半の喜茂別町は、人口3,000人弱の羊蹄山を望む風光明媚な小さな町だ。喜茂別小学校では、米作りなどの農業体験に積極的に取り組み、地域と密接に連携しながら、地域の歴史・自然に根差した子どもの育成を目指す。

加藤美佐子

▲校長 加藤美佐子先生

児童数◎74人
学級数◎8学級
〒044-0201
北海道虻田郡喜茂別町喜茂別336
TEL 0136-33-2011
FAX 0136-31-2665

渡辺由佳

▲情報教育担当・2年生担任

渡辺由佳

Watanabe Yuka

小野志穂

▲3年生担任

小野志穂

Ono Shiho

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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北海道 喜茂別(きもべつ)町立喜茂別小学校

開かれた学級づくりでIT利用が活性化し
系統的な指導を行う

TTとITサポーターを活用し、教師全員で子どもを見る姿勢へ

 喜茂別町は、2000年から01年にかけて周辺町村に先駆け、すべての小・中学校にパソコン教室を設置し、校内LANなどのネットワーク環境を整備した。しかし、02年に加藤美佐子校長が喜茂別小学校に赴任したときは、これらの設備が十分に活用されていないと感じたと話す。
  「当時はITサポーター(13ページ※参照)が派遣されていませんでしたので、情報の授業はクラス担任にまかせられていました。その結果、クラス担任の情報スキルの差が、子どもの習熟度の差につながっていました」(加藤校長)
  ITの活用状況だけでなく、クラス運営自体が担任に大きく依存しているのを感じた加藤校長は、「教師全員で子ども一人ひとりを見ていこう」を合い言葉に、教師間の協力態勢の確立を目指した。
  「子どもは、担任には見せない部分をほかの教師に見せることがあります。教科指導はもちろん生活面も、多くの目でいろいろな方向から子どもを見ることが、深い理解につながると考えました」(加藤校長)
  04年には、3〜6年生の算数、5・6年生の理科に、チーム・ティーチング(TT)のための教師が加配された。また、情報教育では、情報教育担当の渡辺由佳先生が達成目標を学年ごとに設定し、ITサポーターとの連携を前提にした授業へと変えていった。こうして授業を担任一人ではなく、複数で指導する環境が整った。情報の授業も「授業は複数の教師で」という意識の広がりと共に全体のレベルが向上していった。


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