データから見る教育 小学生の約15%が悩みを相談できる友だちがいない

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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「第1回 子ども生活実態基本調査報告書」

小学生の約15%が悩みを相談できる友だちがいない

1人でも味方がいるサインを出す

 小学生(4〜6年生)が「日頃よく話をしたり一緒に遊んだりする友だち」の数を聞いたところ、約3割が「4〜6人」、約2割が「7〜10人」と回答した。「いない」「1人」と回答したのはわずかだった(図1)。一方、「悩みごとを相談できる友だち」は、「2〜3人」が最も多く37.6%、続いて「4〜6人」の17.2%、「いない」は3番目に多い15.4%だった(図2)。遊ぶ友だちはいても、悩みを相談できる友だちがいない子どもが少なくないようだ。
  保護者や教師はこうした児童の実態を把握し、困ったときに味方になるという合図を送り、孤立しないように見守っていきたい。

互いの良さを認める関係づくりを

 図3は、「日頃よく話をしたり一緒に遊んだりする友だち」の数を成績の自己評価別に分析したものだ。下位層は上・中位層に比べ、「いない」「1人」「2〜3人」と答えた者が多く、反対に上位層は中・下位層に比べ、「7〜10人」「11〜20人」と答えた者が多い。友だちをつくらずに勉強だけをしていて成績が良いという構図はここには見られない。
  ある元小学校教師は、学習に自信のある子どもは、自分にも自信が持て、友だちともうまくかかわれるのではないかと分析する。学習以外にも、一人ひとりが得意なことを見つけられるような働きかけが大切だ。

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図1、2、3

 

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※このページの調査データ等は、先生方や保護者の方々への資料として、是非ご活用ください

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