低学年からの学びと指導 日々の指導で育む「書く力」

福島県郡山市立芳山小学校

1900年(明治33年)設立の伝統校。「個が育つコミュニケーションをはぐくむ」を研究課題とし、子ども同士のコミュニケーションによる学びの育成に力を注いでいる。

 

校長◎佐藤光男先生
児童数◎357名 
学級数◎17学級(うち特別支援学級2)
所在地◎ 〒963-8017 福島県郡山市長者2-8-24
TEL◎024-932-5293
URL◎http://www.edu.
city.koriyama.fukushima.jp/
hozan-e/index.html


渡辺洋之

郡山市立芳山小学校

渡辺洋之

Watanabe Hiroyuki

研究主任。1学年担任

菅野信広

郡山市立芳山小学校

菅野信広

Kanno Nobuhiro

2学年担任

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【実践事例】

福島県郡山市立芳山(ほうざん)小学校

「書く・描く」活動を通じて、
理解や交流を深める

文や絵をかくことで、学びや友だちへの理解を深める

 芳山小学校の教室の廊下に面した掲示板には、子どもの書いた観察日記や体験の日記、作文、絵が所狭しと貼ってある。
 「個が育つコミュニケーションをはぐくむ」をテーマに教育活動に取り組む同校では、「書いたもの」を子ども同士のコミュニケーションのきっかけとして意図的に活用している。廊下の掲示板も、子ども同士のかかわり合いの場として位置付けられているのだ。
 「書くことで、子どもの授業への取り組み方も変わる」と考え、どの教科の授業でも、さまざまな場面で書く作業を組み込んでいる。2学年担任の菅野信広先生は、「書くこと」を積極的に取り入れてからの子どもたちの様子について、次のように話す。
 「低学年では、聞いたり話したりして授業に参加するだけでは、『なんとなくわかった』という程度の理解にとどまる子どもが多くいます。授業に書く作業を取り入れ、自分で考える時間を組み込むことによって、どの子どもも授業にしっかり向き合えるようになります。書く作業を取り入れてからは、授業への関心が高まり、子どもは以前にも増して、友だちの発表に真剣に耳を傾けるようになりました」


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