低学年からの学びと指導 楽しい運動で体づくり
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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〈今後求められること〉
体づくりの重要性を保護者に認識してもらう

 体育の授業時間だけで、子どもの体の問題をすべて解決することはできません。まずは、保護者に子どもが体を動かして外遊びをする重要性を理解してもらう必要があります。保護者の関心は学力の向上に偏っているようですが、体力は人間の活動の源です。学力向上にもつながる「意欲」や「気力」といった精神面の充実にも大きくかかわることを説明しましょう。
 子どもが仲間同士で外遊びをするのが一番よいのですが、実現は難しいと思われます。そこで、親子で体を使って遊ぶことを提案してみてはどうでしょうか。授業参観などで親子が一緒に遊ぶ機会を設けてもよいかもしれません。テレビやゲーム機との付き合い方を見直すために、月1回の「ノー・テレビ・デー」を学校を挙げて推進するなども有効です。
 子どもの体力・運動能力の低下を食い止めるには、次のようなことが大切です。
(1)体の動きの習得と運動量の増大を目指す
(2)食生活や早寝早起きなどの生活習慣を整える
(3)体力づくりに対する大人の意識を変える

 何よりも重要なのは(3)「大人の意識を変える」ことです。学校だけでなく、家庭や地域も一緒になって子どもの体づくりの問題に取り組むことが必要とされているのです。


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