小学校英語活動 Vol.2 東京都品川区立城南小学校
WEB版 VIEW21[小学版] 教育情報レポート 〜小学校英語活動〜
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音声から文字へのスムーズな移行のために、フォニックス指導を行う

 ところで、3、4年生までは「聞く」「話す」活動で楽しんでいた子どもたちも、高学年になると、知的なものを要求してくるという。つまり、(1)正確に何を言っているのかわからないと、行動できなかったり、(2)「これは英語で何というの?」と知りたがったり、(3)文字を知りたがる、そういった子どもが少しずつ増えてくる、といったことである。

 そこで、城南小学校では、5、6年生には、配当の20時間以外に、7〜8時間程度の(04年度は10時間)のフォニックス指導を取り入れている。フォニックス指導とは、ひと言でいえば、英語を読んだり書いたりするときのルールを教えるものだ。つまり、「音声」から「文字」への移行をスムーズに行う手だてといってもよい(注2)。

 3文字、4文字と段階的に韻を踏んだ言葉を読む練習をさせ、次第に、文字と音の規則性に気づかせていく。そうするうちに、習わない単語でも読めるようになってくるという。

「5、6年生が英語の文字に興味をもつのは自然だと思います。しかし、だからといって、文字を教え込むことによって、英語嫌いをつくってはまずいです。文字を教えるのではなく、文字を絵的に見て、綴りを見ただけで、こうやって発音するということがわかる子どもが育ってくれればいいなと思っています」

注2 フォニックス指導
「フォニックス」とは、英語を読んだり書いたりするときのルール。例えば、「a」は、「ア」と読むこともあれば、「エイ」と読むこともある。一見規則性がないように見えて、じつはかなりの単語が規則性に基づいて成り立っている。これを知れば、未習の単語でも読めるようになる。
[城南小学校のフォニックス指導のねらい]
1.アルファベットの文字には、アルファベットの文字の名前とは別に音があることを知る。
2.韻を踏んだ3文字までのrhyming wordを読む。(5年生)
3.マジックe(eがつくと、母音がアルファベットと同じ読みになる)、2母音の連結、4文字までのrhyming wordを読む。(6年生)


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