小学校英語活動 Vol.6 神奈川県横浜市立桂小学校


横浜市立桂小学校データ

 桂小学校は1996年4月に開校し、2005年度に10周年を迎えたばかりの新しい小学校。市の北西部、緑の豊かに残る静かな住宅地にあり、保護者は教育熱心で学校に協力的なので、落ち着いた教育活動が行われている。「互いのよさを認め合い、生き生きと学び合う子どもの育成」を教育目標にし、開校当時から学校内のみならず地域の方とかかわり合う「ふれあい活動」を実施してきた。英語活動には、2004年度から取り組んでいる。


住所 〒227-0034
 横浜市青葉区桂台1−4
電話 045-961-7211
FAX 045-961-7175
URL http://www.edu.city.yokohama.
jp/sch/es/katsura/index.html

校長 綿貫健治先生
児童数 511人(05年12月22日現在)
学級数 20 (個別支援学級2含む)


綿貫健治校長

綿貫健治校長

WEB版 VIEW21[小学版] 教育情報レポート 〜小学校英語活動〜
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小学校英語活動 Vol.6
神奈川県横浜市立桂小学校

地域人材をサポーターとして活用し、
担任がリーダーシップをとって英語活動を実施

国際都市横浜の強みは、約7万人の外国籍の住民や英語を話せる市民が多数存在すること。2004年度から始まった「小学校英語活動推進校」事業では、その強みである地域人材を生かした研究を進めている。推進校の1つ、横浜市青葉区にある市立桂小学校を訪ね、地域人材をどのようにして集め、活用して授業を進めているのかを聞いた。



●横浜市立桂小学校の英語活動のPOINT
(1) 「コミュニケーション能力育成」として、1〜6年生まで、1回45分、年間21時間を実施。
(2) 「聞く」「話す」の指導を中心にしながら、5、6年生では、重要センテンスは文字で示す。
(3) 市派遣のAETと、学校独自で募集した地域の「サポーター」が授業を補助するが、あくまでも、T1は担任教師。
(4) 教師のスキル向上施策として、市の指導主事による年に4回の研修と、AETやサポーターによるスキル研修等を実施。

「コミュニケーション能力の育成」の一環として、英語活動を位置づける

 桂小学校では開校以来実施している「ふれあい活動」を今も大切にしており、桂小学校の大きな特徴になっているが、そのなかで近年、子どもたちの「コミュニケーション能力」が課題に挙がるようになってきた。2004年度から横浜市の「英語活動推進校」に指定された桂小学校では、この活動をコミュニケーション能力育成の一環として位置づけた。

04年度は、1年生から6年生まで、45分の授業を年間15時間実施したが(3〜6年生は「総合的な学習の時間」のなかで実施)、05年度は21時間に拡大した。

 桂小学校では、英語活動の研究を始めるに当たって、地域や保護者に向けた広報紙で、桂小学校の英語活動を支援してくれるボランティア、「サポーター」を募集した。すると、12人の保護者が「学校の役に立ちたい」と応募してくれた。多くが英米からの帰国者で、なかには英語教員の免許を持つ人もいた。現在、桂小学校では、その12人のサポーターが各学年に2人ずつ配置され、さらに市から派遣されるAETも加わって、必ず2人以上の指導者によって英語活動の授業が実施されている。

 


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