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携帯電話の利用実態 〜第2回〜
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子どもの携帯電話/PHSの利用について、保護者がもっとも良いと思う点は「通話やメールで子どもといつでも連絡がとれる」(70.7%)となっている。次いで多いのが「子どもが今どこにいるか居場所確認ができる」(62.4%)で、親子がどんなときでも連絡をとれる点に大きなメリットを感じているようだ。
心配な点としては、「無制限に使ってしまい使用料金の無駄遣いをする」が50.6%ともっとも多く、「子どもの交友関係がわからなくなる」(35.4%)、「犯罪に巻き込まれる可能性が高くなる」(32.7%)が続く。また、「勉強や授業に集中できなくなる」(29.9%)や「長電話してしまう」(21.8%)、「生活のリズムが崩れる」(15.5%)など、生活習慣や学習態度に悪影響を及ぼすことへの懸念もみられた。
携帯電話やPHSを使うようになってからの友人関係について、小学生の3分の1(32.6%)、中学生の3分の2(65.5%)が「友人と親しくなった」と答えている。また、「新しい友人ができた」については、小学生は15.6%と多くないが、中学生になると48.5%が「そう思う」と回答している。携帯電話を使うようになって家族や友人とのコミュニケーションが円滑になるだけでなく、交友関係そのものが広がっていく一因にもなるようだ。
「携帯電話やPHSを持つことで生活はどのように変わったか」について、中学生の過半数が「ちょっとしたことで電話やメールをするようになった」(60.4%)、「夜遅くまで電話やメールをするようになった」(54.2%)と答えている(数値は「とてもそう思う」と「少しそう思う」の合計)。
「持っていないと不安になった」は、「そう思わない」(「あまりそう思わない」と「ぜんぜんそう思わない」の合計/以降同)が4割以上いる一方、4割弱は「そう思う(持っていないと不安になった)」と中学生が回答している。ケータイに依存しがちな生活を送る姿が垣間見られる。
「「子どもの携帯電話利用状況」に関する調査」(gooリサーチホームページ)によると、子どもが携帯電話を使用する際に、親子間でなんらかのルールを設定している人は6割(58.4%)いる。
ルールの内容については、「金額の上限を設け、それを超えないようにする」が68.6%ともっとも多い。
ルールの内容を学齢別にみると、小1生〜小3生の保護者でもっとも多いのは「決まった番号の電話だけに限定する」で3分の2(66.7%)の人があげている。学年が上がって小4生〜小6生の保護者になると、「決まった番号の電話だけに限定する」(43.3%)と「電話・メールだけにし、Webなどは使わない」(41.1%)がもっとも多い。
中学・高校生の保護者は傾向が似ており、「金額の上限を設け、それを超えないようにする」が7、8割に達する。保護者は、子どもが小学生のうちは連絡できる相手先が広がらないように気を配り、中学生以上になると内容の制限よりも、金額の上限を設定して抑えるように気を遣っているようだ。