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携帯電話の利用実態 〜第4回〜
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小・中・高校生の携帯電話の利用実態を調べた調査結果から、携帯電話所有者の1日あたりのメールの利用頻度をみてみると、携帯電話で「友だちにメールを送ること」について、小学生では1日1回以上利用している割合は所有者の4割弱であるのに対し、中学生、高校生では所有者の約9割が1日1回以上利用しており、利用頻度に大きな違いがみられた。
中高生の友だちへのメールの利用回数をみてみると、1日51回以上(「101回以上」+「51〜100回」)利用する中学生は、所有者の12.2%(全体の5.8%)、高校生は9.2%(全体の8.5%)と、ともに1割程度いた。また、1日21回以上利用する中学生は32.8%(全体の15.7%)、高校生は26.2%(全体の24.2%)と、携帯電話を所有している中高生の約3割が毎日21回以上友だちにメールを送っていることがわかる。
一方、携帯電話で「家族に電話をかけること」については、小学生では所有者の7割弱が1日1回以上利用しているのに対し、中学生、高校生では、1日1回以上家族に電話をかける割合は5割〜6割にとどまり、小学生と中高生で携帯電話の使い方が大きく異なる様子がうかがえる。
友だちと一緒にいるときに、目の前で友だちが携帯電話を使ったらどのように感じるかを中高生にたずねた調査結果をみると、友だちが「かかってきた電話に出る」ことが「いや」(「とてもいや」+「少しいや」)と回答したのは、中学生で23.2%、高校生で18.7%であった。
また、友だちが「届いたメールに返事を書きはじめる」ことに対しては、中学生の34.5%、高校生の26.8%が「いや」と回答している。
いずれの行為に対しても否定的な回答は少数派であったが、携帯電話の所有率が5割程度である中学生について、所有者・非所有者に分けて意識の違いをみたところ、友だちが「かかってきた電話に出る」ことが「いや」と回答したのは、所有者18.1%、非所有者28.3%であり、約10ポイントの差がみられた。
同様に、友だちが「届いたメールに返事を書きはじめる」ことが「いや」と回答したのは、所有者25.1%、非所有者44.0%であり、約20ポイントの差がみられた。
電話・メールのいずれに対しても、所有者よりも非所有者のほうが、「いや」と感じる割合が高いことがわかる。