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進路選択・キャリア教育 〜第4回〜
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大学生がどの程度現在の大学に満足・適応しているかを知るために、「他の大学に入り直したい」と思うことがあるかどうかをたずねた調査結果をみると、「他の大学に入り直したい」と思うことが「よくある」「たまにある」と答えた学生は全体の45.7%で、4割を超える学生が他の大学に入り直したいと感じていることがわかった。
大学への志望度別にみてみると、「他の大学に入り直したい」と思うことが「よくある」と答えた学生は、現在の大学に「ぜひ入りたいと思って進学した」学生では7.7%、「まあ満足して進学した」学生では12.5%と、比較的希望頻度が低いのに対し、「やや不満だが進学した」学生では31.8%、「やむを得ず進学した」学生では54.1%と、それぞれ3割、5割以上の学生が他の大学への入り直しを強く意識していることがわかる。
一方、現在の大学に「ぜひ入りたいと思って進学した」学生は、5割以上の学生が「他の大学に入り直したい」と思うことが「全くない」(51.6%)と答えており、大学への志望度がその後の大学への満足度・適応度に影響している様子がうかがえる。
小学4年生から高校2年生を対象に、子ども自身の将来像についてたずねた結果をみてみると、「親を大切にしている」「幸せになっている」「子どもを育てている」「自由にのんびり暮らしている」といった、身近で現実的な将来像を描く子どもが、学校段階を問わず6割〜8割程度いることがわかった。
とくに「親を大切にしている」は、小学生で82.9%、中学生で74.9%、高校生で79.2%が「とてもそう思う」+「まあそう思う」と回答しており、良好な親子関係を築き、家族を大切に考える子どもたちの様子がうかがえる。
その一方で、「多くの人の役に立っている」「お金持ちになっている」「有名になっている」「世界で活躍している」といった将来をイメージする子どもは少なく、なかでも「有名になっている」「世界で活躍している」は、2割を下回った。