国際シンポジウム2007 高等教育における教員のICT活用による教育力向上に向けて
   PAGE 1/2 次ページ 
高等教育における教員のICT活用による教育力向上に向けて

メディア教育開発センター(NIME)では、内外のICTを活用したFD(Faculty Development)活動をテーマにした国際シンポジウムを開催。FDにはICT(情報コミュニケーション技術)が有効という立場から、国内外の専門家が現状を報告。さらに様々な課題について論議され、各国の大学の現状や抱えている問題が明らかになった。BERDサイトでは高等教育の現状を知り、将来像を探るこのシンポジウムについて、取材を行ってきた。

日時 2007年10月17日(水) 10:00〜17:55
場所 日本科学未来館
主催 独立行政法人メディア教育開発センター(NIME)

 主なプログラム

基調講演
新たなテクノロジーと新たな学習:教員、学生、組織の変容
Anne H. Moore(アメリカ・バージニア工科大学学長補佐)
セッション1
諸外国における教員のICT活用による教育力向上に向けての教員への支援に関する取組
[パネルメンバー] ペギー・ベントン Peggy Benton (アメリカ・サンフランシスコ州立大学教育工学部教授)
ジャクリーン・A・デンスター Jacqueline A.Dempster  (イギリス・ウォーリック大学学術・専門能力開発センター副所長)
キース・トリグエル Keith Trigwell  (オーストラリア・シドニー大学教授学習研究所長)
池田 輝政 (名城大学副学長)
[司会] 青木久美子(メディア教育開発センター准教授)
※詳細が次ページにあります。
セッション2
諸外国の高等教育機関におけるICT活用による教育力向上に向けての教育手法の改善に関する取組
[パネルメンバー] ヒーザー・カヌカ Heather Kanuka (カナダ・アサバスカ大学遠隔教育センター准教授/カナダ・リサーチ・チェア)
  アンドリュー・ハナン Andrew Hannan  (イギリス・プリマス大学教育学部教授)
  シン・ナミン Namin Shin (韓国・東国大学准教授)
  中嶋 航一 (帝塚山大学経済学部教授)
[司会] 苑 復傑 (メディア教育開発センター教授)
※詳細が次ページにあります。

 全体概要

会場風景
2007/10/17、日本科学未来館 みらいCANホールの様子

 平成19年度から全大学院に対して教員を対象とした研修が義務づけられるなど、大学等における教員の教育力向上への取組(FD: Faculty Development)への対応が急務となっている一方、諸外国では日本よりもICT活用によるFDが進み、成果を挙げつつある。そんな現状を踏まえて、米国、カナダ、英国、オーストラリア、韓国及び国内から、高等教育機関におけるICT活用によるFDに造詣の深い有識者を招いてシンポジウムを実施。基調講演の後、教員への支援に関する取組、教授手法の改善に関する取組という2つの観点から、それぞれ4人のメンバーが各国の具体的な取組について発表した後、パネルセッションという形で議論が展開された。

  以下、国内の取り組み事例を各セッションより紹介。

     PAGE 1/2 次ページ