Pick UP 教育データ 第14回 東京・北京・ソウルで、こんなに違う子どもへの期待
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第14回

東京・北京・ソウルで、こんなに違う子どもへの期待

最近では、パソコンだけでなく携帯電話の音声機能を使った英語学習ツールも登場しているようです。国際化が進むにつれて、英語力はもちろん、他国への理解も重要。特にアジアの国々を知ることは、とても重要なことです。今回は、母親が子どもの将来に期待することについて、東京・北京・ソウルで行われたアンケート結果をご紹介します。

 「友人・家族を大切にし、まわりに迷惑をかけない人」に育ってほしい東京

▼子どもの将来に対する期待

図
出典:幼児の生活アンケート 東アジア5都市調査(2005年)/ベネッセ教育研究開発センター

上の図は、幼児の母親を対象にしたアンケート調査。将来、自分の子どもたちにどのような人間になってほしいかについて聞いています。調査はアジアの5都市で行われていますが、今回は特に、東京・北京・ソウルの調査結果を比較します。

 

まず、東京での母親の意識について見てみましょう。東京の母親が、将来の子どもに望むことは、上位から順に「友人を大切にする人」(74.5%)、「他人に迷惑をかけない人」(71.0%)、「自分の家族を大切にする人」(69.7%)でした。この3項目は、他の項目と比べて圧倒的な支持率です。

ポイントの低い順では、「リーダーシップのある人」(6.1%)、「経済的に豊かな人」(8.5%)、「のんびりと生きる人」(8.8%)でした。

 

この結果から、東京の母親は、子どもたちに対して「人間関係を大切にできる大人になってほしい」という願いを持っていることがわかります。一方、「個」として目立つこと、際立つことは、あまり望んでいない風潮が感じられます。

 ソウル「リーダーシップを発揮する人」、北京「仕事で能力を発揮する人」が上位

同じ質問に対して、中国の北京、韓国のソウルではどのような答えが得られたでしょうか。

 

北京・ソウル共に、最もポイントが高いのは「自分の家族を大切にする人」。北京では71.8%、ソウルでは69.2%でした。この項目が高いのは、日本とも共通する特徴です。

 

北京で「自分の家族を大切にする人」に次いでポイントが高いのは、2位「仕事で能力を発揮する人」(46.9%)、3位「まわりから尊敬される人」(45.5%)。個人的な能力を高め、社会で成功することが望まれているという見方ができるでしょう。

ポイントの低い順では、「他人に迷惑をかけない人」(4.9%)、「のんびりと生きる人」(14.0%)、「友人を大切にする人」(14.2%)となっています。日本では上位に入っている2項目が、ランキングの低い位置にあるのが目を引きます。

 

ソウルでは、2位「リーダーシップのある人」(46.8%)、3位「のんびりと生きる人」(32.2%)となっています。一方、下位には、ポイントの低い順に「友人を大切にする人」(14.3%)、「自分の考えを貫き通す人」(14.9%)、「社会のために尽くす人」(18.7%)と並びます。上位2項目と比べてみて、「自分の考えを貫き通す人」が下位にあるのが意外な印象を受けます。

 

集団内で問題なく活動できる資質を求める東京と比べて、北京・ソウルの2都市は対照的と言えそうです。

 こんなデータも

この調査では、幼児が「どんな習いごとをしているのか?」「小さい頃から英語学習をしているのか?」「父親の帰宅時間は?」など、子育てに関するさまざまなデータを東京・北京・ソウル・上海・台北の5都市で比較・分析しています。興味深いさまざまな結果が出ていますので、是非ご覧ください。

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