Pick UP 教育データ 第24回 若者たちが語る「親離れのきっかけ」
BERD教育情報通信 教育リポート
  PAGE 1/1
Pick UP教育データ

ベネッセがこれまでに行なってきた様々な調査・研究データのなかから
編集部おすすめの情報をセレクトしてご紹介します

第24回

若者たちが語る「親離れのきっかけ」

新学年がスタートしました。新しい環境での学習や生活はお子さまにとっても保護者の皆さまにとっても、何かが変わる、何かを変える良いきっかけになっているのではないでしょうか。
今回の「Pick UP教育データ」のテーマは「親離れ」。お伝えするのは、データといっても数字ではありません。調査の一環として25歳から35歳の若者が実際に答えてくれた、「親離れのきっかけ」のエピソードをご紹介します。

 きっかけは多種多様

25歳から35歳の若者(有職者)に「親離れしたきっかけは、どんなときでしたか」とインタビューしたところ、親離れのタイプとしては大きく6つに分類することができました。
  • 経済的な自立をとおして(7)
  • 親子間の葛藤を経て(4)
  • 子どものころから徐々に(4)
  • 1人暮らしを体験して(3)
  • 結婚を機に(3)
  • 人間関係の変化のなかで(3)

  • ※カッコ内の数字は、調査で得られたエピソードの数
それぞれのタイプごとに見ると、具体的なきっかけは一人ひとり異なります。ここでは代表的なエピソードをご紹介します。

【経済的な自立をとおして】
  • 親子関係が変わったタイミングは、会社に入社し経済的に自立したとき。自己管理できるようになったのも、就職してからだと思う。就職してからは自分で責任をもって生活できるようになった。(35歳男性 税理士)


  • 親子関係が変わったのは、就職して経済的に自立してから。学生時代は親のお金で学校に通っていたので、海外旅行は禁止されていた。その時は、アルバイトのお金で国内旅行だけだったが、就職してからは自分のお金を自由に使えるようになり、海外旅行に行けるようになった。英会話スクールにも通えるようになった。(29歳女性 Webデザイナー)

【親子間の葛藤を経て】
  • 大学2年の時、オートバイの免許を取ることに対して父親から反対されたが、押し切って免許を取得した。父親は流通の仕事をしており、若者がバイクで事故を起こすのをよく見ていたため、反対していた。目に見える形で父親に反抗したのは、この時が初めてだった。最終的には父親も認めてくれて、免許を取った数年後には「おれに合うバイクはないか?」ということも聞かれるようになった。父親も納得してくれたのだと思う。(33歳男性 高校教師)

【子どものころから徐々に】
  • 両親は共働きだったので、姉2人と一緒に家事をやっていた。家事をやることは、自然と子どもたちだけでやるルーチンワークになっていた。仕事をしている母親に負担がかかっているとわかっていたので、子どもたちが家事をやるのは当然なことだと思っていた。(30歳男性 ITコンサルタント)

【1人暮らしを体験して】
  • 大学時代も実家から通学していたため、会社に入社して1人暮らしを始めてから親離れしたという実感がある。また、自己管理も社会人になってからできるようになった。食事は会社の寮で出るが、掃除・洗濯は自分でやらないといけない。(26歳男性 メーカー系経理職員)

【結婚を機に】
  • 親離れについては、今もできていないかもしれない。それほど頼っている意識はないが、近所に住んでいることもあり、精神的には頼っている部分もある。ただ、自分のなかで、頼っていい部分と頼らない部分を分けてはいるつもり。結婚を機に、少し親との関係が変わった。結婚前は親に何でもやってもらう関係から、親の立場を考えて線引きして物事を頼むという関係に変わった面があると思う。(32歳女性 図書館職員)

【人間関係の変化のなかで】
  • 高校時代、部活動を一生懸命やるようになって親よりも友達との関係が大切に思えるようになった。親との人間関係が変わったのは、ちょうどそのころ。(33歳男性 アスレチックトレーナー)
出典:『若者の仕事生活実態調査報告書』ベネッセ教育研究開発センター(2006年)


これらはインタビュー調査で得たエピソードの一部ですが、親離れのきっかけやタイミングはさまざまであることがわかります。「就職」や「1人暮らし」「結婚」など、明らかな転機や環境の変化で親離れしたケースもあれば、発達・成長のなかに親離れのきっかけが組み込まれているケースもあります。個人の差はありますが、子どもが「親離れした」という実感を得るのは、「親子関係が組み替わった」と子ども自身が認識したときではないかと思われます。
ご家庭で「親離れ」を感じさせる瞬間はありますか?

 おすすめ関連情報

【調査データ検索】下記バナーから、ベネッセ教育研究開発センターが蓄積してきた独自の調査研究データを、自由にご覧いただくことができます。

調査データ検索
  PAGE 1/1
バックナンバーへ BERD教育リポートトップ