教育フォーカス

【特集33】大学教職員向けウェビナー「大学生の主体的な学びを促す授業・環境のデザイン」開催リポート

報告2 大学には、「人とつながれる場」をつくってほしい

浅野ひかる

岡山大学
教育学部学校教育教員養成課程小学校教育コース4年
浅野ひかる

高校時代、オランダ・ハーグで開催された世界ユースサミット「One Young World」に参加。2022年8月に開催された「おかやま夢育イニシアティブ」に登壇。

 私は、地域活性化や子どものキャリア支援、国際交流など、学内外で様々な活動を行っています。きっかけは、高校時代に地元・愛媛の地域活性化に取り組み、文部科学省の認定を受けて、在籍する高校に全国から入学者を受け入れるようにして、分校化を回避できた経験でした。大学入学後も、愛媛県教育委員会や大学・高校などと連携し、世界農業遺産の登録に向けた活動、地域の温泉街の活性化などに携わっています。
 国際交流は、2018年に世界ユースサミット「One Young World」に参加したのが最初です。そのつながりから、現在も岡山県の留学生受け入れやグローカルリーダー育成事業などに取り組んでいます。
 私は、愛媛の限界集落の出身で、小学校から高校まで小規模校で学び、母校の閉校も経験しています。また、父たちが地域活性化に取り組んでいるのを間近で見てきました。そうした環境もあって、自然に主体性や課題意識が育まれたのかもしれません。
 ベネッセ教育総合研究所の調査で、大学に依存する学生が増えているという分析結果(図2)がありましたが、それはコロナ禍の影響が大きいと思います。コロナ禍で友人をつくるのが難しく、頼れる友人が少ないため、必然的に大学に頼らざるを得ない現状もあるのかもしれません。大学には、学生が多くの人とつながる機会を設けていただければと思います。

【図2】大学教育観(基調報告資料20P) クリックで拡大します

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