グローバル教育研究室

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「中1後半に生徒をつまずかせないようにするために①-現在進行形の導入前・指導の中でしたいこと-」

2015年10月16日 掲載
 グローバル教育研究室 室長 加藤由美子

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ラグビーワールドカップ2015では日本代表が大活躍し、多くの日本人が代表チームの応援に熱くなりました。日本代表が帰国後、さまざまなシーンがテレビで放映されました。日本語を母語としない選手もいるミーティングでは、逐次、日本語が英語に、英語が日本語に訳されていました。ミーティングには通訳がいますが、試合中や日々のコミュニケーションにおいては、英語を話せたほうがいろんな意味で意思疎通しやすいことも多いでしょう。代表チームのリーチ・マイケル主将も、試合中にレフェリーと英語で意思疎通できたことは勝因のひとつであったと述べていました。このような事例から考えても、子どもたちは将来、今は想定していないようなシーンで英語を使う可能性がありそうです。


もはや、英語を使う力を身につける必要性は言うまでもない時代だと思いますが、一方で、英語を苦手だと感じている生徒は、中学生で4割強、高校生で5割強もいます。苦手になるのは、中1前半から中2後半が多く、中1後半はその代表的な時期になります。(*) 現場で教える先生方によると、be動詞、一般動詞、三人称単数現在、現在進行形などの文法項目がどんどん出てきて、整理がつかなくなるのが中1後半だということです。


そこで、公立中学で30年以上教鞭をとられ、たくさんの中1生の英語のつまずきを見ながら、それを克服するための指導をしてこられた加藤京子先生(東洋大学附属姫路中学校・高等学校)に「中1後半に生徒をつまずかせないようにするために」というテーマで、2回にわたり、コラムを執筆していただきました。第1回は「現在進行形の導入前・指導の中でしたいこと」です。現在進行形の指導前には、「be動詞/一般動詞」の整理をすること、現在進行形の指導は、「実況中継」で指導することなど、大変興味深い内容で構成されています。また生徒がすぐに使えるワークシートも紹介してくださいました。中学生を指導される立場の方はもちろんのこと、自ら英語の学び直しをされたい方にもお役に立つ内容になっています。ぜひ、楽しみながら、読んでみてください。


『中1後半に生徒をつまずかせないようにするために』
第1回「現在進行形の導入前・指導の中でしたいこと」

(*)ベネッセ教育総合研究所「中高生の英語学習に関する実態調査2014」

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