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研究の目的
次期学習指導要領では、これから必要な資質・能力育成のために、「主体的・対話的で深い学び」が必要とされています。
しかし、協働学習においては、「意見を共有してもなかなか思考が深まらない」、「全員が参加する活動にならない」などの課題も多く聞かれます。この研究では、協働学習をグループでの話し合いのみに終わらせるのではなく、他者の知恵や意見を吸収して、子ども自身が自ら思考の枠組みや学びを広げ、個人の思考を深めていく学びのモデルを構築することを目的としています。
また、この学習モデルを通じて、思考の評価(パフォーマンス評価)ツールの開発・評価も行っています。
研究の概要
●研究テーマ
「協働から個の思考を深める学習モデル」構築と思考力評価ツールの開発・評価
●研究方法と対象
23区内の公立小学校、6年生1クラス(30名)でのiPadを活用した授業実践による実証研究
●研究期間
2016年2月の4週間(情報活用能力をテーマにした授業(総合的な学習の時間))
●研究活動
この研究では、以下の活動を実施しました。
- ・「協働から個の思考を深める学習モデル」の構築
- ・学習モデルに基づく授業設計と実践
- ・思考力の評価 (パフォーマンス評価) ツールの開発 (「ルーブリック」「意識・態度アンケート」)
- ・子どもの能力伸長の効果検証 (身についた力の測定・検証)
●研究メンバー
鈴木栄幸(茨城大学教授)、久保田善彦(宇都宮大学教授)、舟生日出男(創価大学教授)、佐藤和紀(常葉大学専任講師)、中垣眞紀・土屋利恵子(ベネッセ教育総合研究所)
報告物一覧
授業ビデオ(実践4の様子)
研究者インタビュー(この学びの効果とは)