この報告書について
ベネッセ次世代育成研究所では、2011年11月に、妊娠期から2歳までの子どもをもつ夫婦を対象に、妊娠・出産・子育ての実態把握や、子育て環境と夫婦のQOLの関連性をとらえることを目的にアンケート調査を実施しました。この調査は、2006年11月にも実施しており、今回は2回目の調査になります。
※この調査結果のマスコミリリースは こちらからご覧ください。
調査の背景
第1回(2006年)と第2回(2011年)の調査が行われた5年間、子育て世帯を取り巻く環境に影響を及ぼすさまざまな出来事・社会変化がありました。世界的な不況、東日本大震災が起こりました。スマートフォンやソーシャル・ネットワーキング・サービスの普及など、情報ネットワークも変化しています。「子ども手当」など子育てを支える制度も注目されました。
この度、第2回調査を実施し、初めての子どもの妊娠期・育児期の夫婦の意識・実態の経年変化を分析しました。WHOのQOL26を指標として、どのような要因が夫婦のQOLに影響を及ぼしているのかを探り、良質な子育てを支えるためのポイントを明らかにしました。
調査結果が、子育て中のご家族や、次世代育成・育児支援などに携わる方々のお役に立てば幸いです。
調査概要
調査テーマ | 夫婦の妊娠期から育児期における家族のQOLと子育ての環境との関連性、生活の実態など。 | ||||||||||||||||||||||||
調査方法 | 郵送法(自記式アンケートを郵送により配布・回収) | ||||||||||||||||||||||||
調査時期 | 2011年11月 | ||||||||||||||||||||||||
調査対象 | 妊娠期・0~2歳の第1子(ひとりっこ)をもつ妻・夫 | ||||||||||||||||||||||||
調査地域 | 全国 | ||||||||||||||||||||||||
サンプル数 |
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調査項目 | 妻(母)の子育て意識・行動/夫(父)の子育て意識・行動/親と子のQOL/祖父母のかかわり/託児/地域でのつきあい/子育て情報源/相談相手/職場環境/子育て環境・支援制度 等 |
QOLについて:QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)とは、人々が感じている自分自身の生活の良質さのことです。調査で使用したWHO(国際連合世界保健機関)開発の『WHO QOL26』質問項目は、出版元、株式会社金子書房の許可を得て使用しました。 |
研究組織 はじめてのペアレンティング研究会
小林 登(委員長 ベネッセ次世代育成研究所所長 東京大学名誉教授 国立小児病院名誉院長)
大日向 雅美(調査監修 恵泉女学園大学大学院教授)
菅原 ますみ(調査監修 お茶の水女子大学大学院教授)
榊原 洋一(お茶の水女子大学大学院教授)
丸 光惠(東京医科歯科大学大学院教授)
後藤 憲子(ベネッセ次世代育成研究所主任研究員)
菅原 ますみ(お茶の水女子大学大学院教授)
酒井 厚(山梨大学准教授)
松本 聡子(お茶の水女子大学特別研究員)
高岡 純子(ベネッセ次世代育成研究所主任研究員)
持田 聖子(ベネッセ次世代育成研究所研究員)
宮本 幸子(ベネッセ次世代育成研究所研究員)
*所属・肩書きは2012年11月時点のものです。
調査報告書
(研究所報VOL.9 全136ページ)
2013年3月に、「第2回妊娠出産子育て基本調査報告書」(研究所報VOL.9、全136ページ)を刊行しました。調査全体にわたる詳しい分析結果や、調査に関わった研究者と監修者によるコメント、調査票見本(女性用・お母様用のみ)が掲載されています。調査票見本(男性用・お父様用)と基礎集計表は、本ホームページをご覧ください(ダウンロードもできます)。
[目次]
- 調査概要・本調査の特徴・基本属性
- 本文
- 調査全体をふりかえって
~調査検討委員会より~ 大日向雅美・菅原ますみ・榊原洋一・丸光惠 - 第1章 はじめての妊娠・出産と親準備 持田聖子
- 第2章 はじめての育児生活 宮本幸子
- 第3章 家族のかかわり 高岡純子
- 第4章 地域のかかわり 酒井厚
- 第5章 子育て環境と社会的な子育て支援制度 松本聡子
- 第6章 家族のQOLの特徴 菅原ますみ
- 調査企画・分析メンバー
- 資料編 調査票見本
- 女性用 (妊娠期妻)
- お母様用 (育児期妻)
- 男性用 (妊娠期夫)
- お父様用 (育児期夫)
- 資料編 基礎集計表
- 妊娠期妻
- 育児期妻
- 妊娠期夫
- 育児期夫