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小さな子どもとメディア
親と子のメディア研究会
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1.テレビ・ビデオを「くり返し・長時間見てしまう」場合
1
「ママ、何やってるの〜??」作戦が
成功!
2
ママが“自分の常識”を信じて
接することが大切
3
怒らず、優しく、くり返し、が
ポイントです
4
「テレビくん、おねつがでてるよ。
消してあげよう!」でやる気アップ
5
時計から流れる音楽が、テレビを
消す合図に
6
別の遊びで、テレビ・ビデオのことを
忘れさせる!
7
地域の「子育て支援」を利用して、
テレビの時間を減らしました
2.「テレビに近づいてしまう」場合
3.「新しいメディアを使うか悩む」場合
1. 「ママ、何やってるの〜?」作戦が成功!
福岡県に住むママ(Sさん) 体験談当時 2歳 0ヵ月 女の子
『 当時のお子さんとおうちのかたの気持ち 』
好きなビデオは3回くらい見ないと気が済まないことがありました。ただおもしろいだけで、話もせずに長い時間見ていると、ただのテレビっ子になってしまいそうで気になっていました。外遊びなどもバランスよくしてほしいと思っていました。
『 こんなやり方を取り入れたら効果がありました 』
テレビの横でわざと私が新聞を隠しながら「ふーん、そうなんだ」と言いながら見たり、絵を描いたり、娘のおもちゃで遊んだりしてみました。この作戦は見事成功。娘は私のことが気になるのか、自然と目線がテレビから外れてこちらに視線を向けてくれました。それでもテレビに夢中になっているときには、わざと大きな音を出して、こちらに興味をもたせるようにしました。テレビから興味がそれたときに、見つからないようにそっとスイッチを消します。(前に、「またビデオを見たらお母さん、外に出ていくよ」とおどしのようなことを言ってしまったことがあるのですが、1人で子どもを留守番させることになってしまい、作戦としてはうまくいきませんでした・・・)
『 今の子どもはこんな様子です 』
今は、「1回だけよ」でわかってくれるようになりました。それでも見たいと言うときは、「これは1回しか見られないビデオなんだよ」というと、仕方がなさそうにあきらめています。
『 同じ悩みをもつおうちのかたにエールを 』
テレビ・ビデオを見る前に「1回だけよ」ときちんと約束をしたり、いろいろご家庭にあわせて工夫してみるといいかもしれません。
 
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2. ママが“自分の常識”を信じて接することが大切
埼玉県に住むママ(Nさん) 体験談当時 2歳 11ヵ月 女の子
『 当時のお子さんとおうちのかたの気持ち 』
「見せすぎかな」と思うときでも、子どもがビデオを見たがれば、怒りつつもくり返し見せてしまうことが続いていました。そんな状態だったので自己嫌悪に陥ることも多かったです。今思うと、「子どもの気持ちを大事にする」ことの意味をはきちがえていたように思います。
『 こんなやり方を取り入れたら効果がありました 』
私は以前、食事や洋服を選ぶとき、子どもに意見を聞いてから決めていました。そのころちょうど子育てに悩んでいた時期でもあって、地元の子育て支援センターに行ったところ、相談員から「母親が決めていいの。子どもは母親が決めたものを食べたり、着るものなのよ」と言われました。それからはテレビの見方も自分がイニシアチブをとるようにして、自分が見せすぎと思ったら「だめ」と言うことを徹底しました。子どもがいくら騒いでも、「ママきらい」と言っても、自分の感覚を信じて一貫した態度で子どもに接したところ、自分自身がとても楽になれたように思います。子どもも、一度だめと言われたら本当にだめなんだとわかったのか、以前ほど「見たい見たい」と主張することが少なくなりました。
『 同じ悩みをもつおうちのかたにエールを 』
私は以前、自分の感覚を信じることができませんでした。だからイライラしながらも結局は見せてしまうことが多かったのですが、自分の“常識”を頼りに自信をもって子どもに接すると、自分も子どもも変われるように思います。親がテレビの主導権を握り、もちろん子どもの希望も聞きますが、見せすぎかなと思ったら「この番組が終わったらもうやめようね」などと約束してテレビを消すことも必要かと思います。
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3. 怒らず、優しく、くり返しがポイントです
神奈川県に住むママ(Kさん) 体験談当時 2歳 11ヵ月 男の子
『 当時のお子さんとおうちのかたの気持ち 』
お気に入りのビデオを何度も見ることが多かったです。ビデオの出し入れ、巻き戻しのやり方もいつの間にか覚えてしまったようで、自分で操作していることもありました。そんな状態だったので、家にあるビデオを処分しようと思ったこともあります・・・。
『 こんなやり方を取り入れたら効果がありました 』
最初に「1回ね」などと、見る回数を約束しました。2〜3歳だとすぐに理解はできないので、何度も同じことをくり返し言っていたように思います。
『 今の子どもはこんな様子です 』
今は「1回ね」というと、ちゃんと1回で終わりにして、自分で番組を変えてくれることもあります。いつかわかるかなと思って、くり返し言い聞かせてきたことがよかったのかもしれません。
『 同じ悩みをもつおうちのかたにエールを 』
始めに回数を約束しておくこと。言ってもわからないときはつい怒りたくなってしまいますが、ひと呼吸おいて、「目が痛くなっちゃうから離れてみようね」と優しく言って聞かせるといいようです。うまくいくことばかりではないけれど、そうやってママが意識することが大切なんだと思います。
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4. 「テレビくん、おねつがでてるよ。消してあげよう!」でやる気アップ
東京都に住むママ(Mさん) 体験談当時 2歳 11ヵ月 男の子
『 当時のお子さんとおうちのかたの気持ち 』
以前はご飯の支度をしているときにもビデオをつけっぱなしにしていました。そのあと、食事をさせたりお風呂に入れようとしても、ビデオに夢中でテレビの前を離れることをいやがり、毎回泣いてしまい、困っていました。
『 こんなやり方を取り入れたら効果がありました 』
テレビをつけていると、本体が熱くなりますよね。それを利用して「テレビくん、おねつがでてるよ」と言ったところ、息子は「おくすりあげなきゃ!」と心配そうな表情。さらに私が「テレビくん、おねつがあるから、消してっていってるよ」と言うと、自分から電源を消してくれるようになりました。それからはテレビくんをお友達にして「テレビくんもお昼ねの時間だって」とか「今日は頑張ったからもうお休みしたいんだって。明日また見てねって言ってるよ」などというとスムーズに消せるようになり、妹にも「ねんねするからきょうはおわりだよ」と言ってくれるようになりました。またうちでは、テレビの電源を消す役割を子どもに任せたら、はりきってやってくれるようになりました。
『 同じ悩みをもつおうちのかたにエールを 』
うちの子どもは、はみがきやトイレも、等身大のキャラクターをお友達にしてがんばっていたので、テレビをお友達にするという設定がよかったみたいです。また、テレビに近づいてみてしまうときは、ビデオの最初に流れるテロップ表示を「テレビくんが、このいすに座って見てっていってるよ」とテレビくんからの言葉だと伝えると、ちゃんと離れたところから見てくれるようになりました。ご家庭にあったやり方があると思いますが、よかったらこの作戦も試してみてください。
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5. 時計から流れる音楽が、テレビを消す合図に。
愛知県に住むママ(Kさん) 体験談当時 3歳 1ヵ月 男の子
『 当時のお子さんとおうちのかたの気持ち 』
上に姉がいて、姉と一緒にテレビをだらだらと見てしまうことがありました。視力が悪くなることが心配で、長い時間は見せないようにしたいと思っていました。
『 こんなやり方を取り入れたら効果がありました 』
我が家のリビングにある時計は、1時間ごとに楽しい音楽が流れるものでした。なので「次に音楽が流れたら、見るのはやめようね」などと伝えるようにしてみました。するとテレビに夢中になっていても音楽が流れると約束を思いだして、テレビを消すことができるようになりました。また外遊びやおつかいに誘うと、子どもの興味が外に向かうのでいいようです。
『 今の子どもはこんな様子です 』
見るときは見る、見ないときは見ない、とメリハリをつけられるようになりました。最近ではパソコンにも興味を持つようになりました。世界地図や虫など、子どもが興味を持つソフトも多く、テレビよりもずっと目を近づけて見てしまうことが気になっています。目を休めるように、遊びの中でこまめに休憩をとるように心がけています。
『 同じ悩みをもつおうちのかたにエールを 』
他の遊びに誘ってみたり、興味を他のものに移すようにするといいかもしれません。上にきょうだいがいるとつい引きずられて・・ということがあり、難しいと思うのですが、一緒にがんばっていきましょう。
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6. 別の遊びで、テレビ・ビデオのことを忘れさせる!
大阪府に住むママ(Nさん) 体験談当時 2歳 9ヵ月 女の子
『 当時のお子さんとおうちのかたの気持ち 』
テレビをつけたらテレビの前に座り込んでずっとみてしまう、ビデオは「もういっかいもういっかい」とくり返し見たがる、そんな状態でした。「もうやめようね」といってもまだわからなかったようです。
『 こんなやり方を取り入れたら効果がありました 』
別の遊びに興味を向けるようにしました。画用紙とクレヨンを見せて「いっしょにお絵かきしようか?」と誘ったり、絵本を読んであげたり・・。別の遊びに夢中になると、テレビやビデオを見ること自体忘れてしまうようです。
『 今の子どもはこんな様子です 』
今は子どもがビデオを「もう1回見たい」とねだっても、「これで最後やで」と言うとわかってくれます。最近では、アニメの予告にある「このあとすぐ!」の意味がわかって見たがるようになったので、アニメの予告の前にテレビを消すようにしています。
『 同じ悩みをもつおうちのかたにエールを 』
子どもがテレビ、ビデオを強く見たがる時期は一時期のことだと思います。別の遊びに誘ったりして、お母さんができる限りつきあってあげるといいのかなと思います。
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7. 地域の子育て支援を利用して、テレビの時間を減らしました
神奈川県に住むママ(Yさん) 体験談当時 2歳 1ヵ月 女の子
『 当時のお子さんとおうちのかたの気持ち 』
初めての子だったことと、子どもがテレビを好きだったこともあって、家事をしているときなどに何時間も見せ続けたことがありました。その当時、転勤で地方におり、周りに頼れる人がいなかったので1:1で子どもに向き合っていたのです。うちの場合、テレビをつけると子どもがじっと見入ってしまって、中断されると声をあげて怒ったりするので気になっていました。
『 こんなやり方を取り入れたら効果がありました 』
そんなとき妹が生まれ、上の子が精神的に不安定になったこともあり、地域のセンターに足を運んで2人で遊ぶ時間を持つようにしました。あとは、できるだけ食事の準備を簡単にして(食材宅配をとったりしました)、子どもと向き合う時間を増やしてみました。すると少しずつ子どもも安定してきました。少しお金はかかりますが、周りの人やサービスの力を借りて家事の時間を減らすと、家事の間に子どもにビデオを見せておくという時間も少なくなりました。
『 今の子どもはこんな様子です 』
今は幼稚園の年中さんです。入園してからは、体を動かして遊ぶ楽しさを知ったようで、今ではテレビをつけていても自分から見ることが少なくなりました。
『 同じ悩みをもつおうちのかたにエールを 』
最近は、ママ同士がつながって助け合うことが少なくなっていますよね。だから子どもと密室で1:1になって苦しくなることもあるんだと思います。でも、地域に子育て支援はいろいろあるはずです。他の人のあたたかいまなざしに触れて、ほっとすることもあります。自分がいけないんだと責めたりしないで、1ヶ月に1度、1時間だけでもリフレッシュする時間を持つといいと思います。家事もたまには手抜きして(笑)、テレビ・ビデオ以外の遊びを子どもと一緒に楽しんでもいいかもしれませんね。
2.「テレビに近づいてしまう」場合
3.「新しいメディアを使うか悩む」場合
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