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眼の働きで大切なのは、両眼の視線を合わせて、遠近にピントを合わせて、物を鮮明に立体的に見ることです。眼を広く遠くまで動かすこと(眼球運動)や、眼を使って手や体を動かすこと(眼と手や体の協調運動)も大切です。子どもの眼の働きは小学校低学年くらいまでに形成されます。
幼児の眼は発達の途中にあるため、不適切な見かたをすると、眼の働きが十分に育たなかったり、斜視、屈折異常(近視や乱視)をまねいたりする可能性があります。また、画面を長時間見続けた場合、まばたきが少なくなり眼が充血し、乾燥によるドライアイが起きやすくなるといわれています。しかし、子どもは眼の疲れを自覚しにくく、たとえ自覚しても、自分からうまく伝えられません。ですからおうちの方は、お子さまの視聴のしかたに常に気をつけてあげましょう。
よりよい視聴のしかた:
■ 明るい場所で見ましょう。
■ 画面の反射を防ぎましょう。
■ テレビを見るときは、画面から約2m、離れましょう。
■ タブレット・スマートフォンなどのデジタルメディアは、
固定して、30cm以上、離れて見ましょう。
■ 画面の反射を防ぎましょう。
■ 続けての視聴は30分程度までにしましょう。
2歳までのお子さまはなるべく短時間の視聴に留めましょう。
■ 視聴後は、眼を休めましょう。
■ 車内などの揺れる場所では見ないようにしましょう。
■ デジタルメディアを見る時に、画面からの距離が近かったり、
寝転がって見たりすると、片方の目だけで見てしまうことがあります。
見るときの姿勢に気を付けましょう。
■ タブレット・スマートフォンなどのデジタルメディアには、
さまざまなサイズがあります。小さな子どもが視聴するときは、
なるべく大きな画面で見られるように配慮し、
小型の機器はできるだけ避けましょう。
協力:国立成育医療研究センター 仁科幸子先生
絵:アサヌマリカ
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