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小さな子どもとメディア
親と子のメディア研究会
考えるヒントがいっぱい!Q&A コーナートップへ
1.メディア視聴のウソ・ホント

Q1

乳幼児がテレビやビデオ・DVDを見るとき、眼で気を付けたほうがいいことは何ですか?

Q2

乳児向けビデオ・DVDは1日にどのくらいの時間見せてもいいのですか?

Q3

乳幼児に見せると頭がよくなるビデオ・DVDって本当ですか?

Q4

暴力場面ばかり見ていると、性格が暴力的になってしまうのですか?

Q5

乳幼児がテレビを長時間見ると、言葉が遅れるって本当ですか?

Q6

テレビやビデオ・DVDからでる放射線って体に害があるのですか?

Q7

テレビっ子は肥満が多いっていうけれど、本当ですか?

Q8

テレビやビデオ・DVDを見ることで子どもの発達にどんな良い影響があるのですか?
2.メディアとの上手な付き合い方

Q5

乳幼児がテレビを長時間見ると、言葉が遅れるって本当ですか?
この質問には、2人の先生に答えていただきました。

A5-1

親も一緒に見て、内容について話しかければ
双方向のコミュニケーションになります。
 乳幼児期の子ども達は、周囲の環境からいろいろなことを学んでいきます。たとえばおもちゃで遊びながら、「物は手を離すと下に落ちる」とか「大きいものの方が重い」といった物質の世界の法則を、周りの人からは社会性や言葉を学びます。
  このように多くを身につけなければならない乳幼児は、健全な体を育てるために十分な睡眠も必要です。昼寝を含むと少なくとも半日は眠っています。残り12時間のうち、食事や入浴など日常生活の必須の時間を除くと、残る時間は5〜6時間程度しかありません。
  その貴重な時間の多くを、情報の流れが一方通行であるテレビやビデオ・DVDを見て過ごすと、言葉や社会性の学習に有効に使える時間が少なくなるのでは、と心配するのは当然です。

 こうした心配があるために、アメリカや日本の小児科医の団体は、2歳以下の子どもにテレビやビデオ・DVDを見せないようにしよう、という勧告をだしています。しかし現在までに、テレビやビデオ・DVDを見すぎると、本当に言葉が遅れるのか、実証的に確認した研究はありません。ただし、いろいろなことを学ばなければならない乳幼児の起きている時間の多くをひとつのことだけに使うのは、好ましくはない、ということはできるでしょう。
  また、テレビやビデオ・DVDを見る時は子ども一人で見せず、親も一緒に見ながら、内容について話すなどの工夫をすれば、双方向的なコミュニケーションを促すことができます。

A5-2

言葉の遅れにつながることを実証する研究データは、今のところありません。
バランスが大切です。
 確かに、乳児期から1日7〜8時間もテレビの前にひとりぼっちで置かれていたとしたら、赤ちゃんはほとんど他の活動をしないまま一日を過ごすことになります。その場合、言葉が出るのが遅い、コミュニケーションが苦手といったことが生じる可能性は高くなります。ですから、過度なテレビ視聴は言葉の発達だけでなく、「乳幼児の発達全般によくない」と言えるでしょう。
 現在、テレビやビデオ・DVDの長時間視聴が言葉を遅らせる可能性があるということで、さまざまなキャンペーンが行われているようです。しかし、テレビ視聴そのものが言葉の遅れの直接の原因になるかといえば、学問的には違います。テレビ視聴が言葉の遅れにつながることを実証する研究データは今のところないのです。テレビやビデオ・DVDは、本物ではなく本物についての情報を伝えますが、テレビ画面のにんじんを見て、早い子では0歳で本物のにんじんをイメージする力を身につけます。でもそうした子どもの言葉が一般的に遅れるわけではないのです。
  乳幼児、特に乳児の生活の中で、両親とのふれあいを失うほどの極端なアンバランスは確かに問題ですが、食事準備の際にある程度の時間テレビやビデオ・DVDを見せたからといって、それで言葉が遅れる心配をする必要はないのです。要は生活のバランスの問題です。
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