★Vol.3「特集」について
今号は、読者モニターの先生方から、VOL.2の「広がる学力格差」対策としても2番目に有効、という意見が多かった「家庭学習指導の充実」を取り上げました。これまでのVIEW21でも特集してきた家庭学習の習慣化(量)ではなく、家庭学習の中身(質)に言及しています。
1校目は、全国的に広まりつつある「自主学習ノート」を学級担任に任せるのではなく、学年団や管理職、部活動顧問など、教員全員が日替わりでチェックすることで、多様な指導を可能にした「大仙市立協和中学校」。さらに成績上位者は提出免除にすることで、主体的な学びにつなげようとされています。
2校目は、毎日の下校前に15分間、各自で当日の授業を振り返り、家庭学習の計画を立てたうえで、自主学習を始めさせている「燕市立小池中学校」。疑問点は巡回して来る教員に個別質問できるので、授業と家庭学習が連動し、学力向上につながっています。
3校目は、知識を説明した予習動画DVDを家庭学習で視聴させておくことで、授業では応用課題やディスカッションなどの知識を活用する時間に充てて、理解度と学習意欲を上げている「篠山市立篠山東中学校」。予習動画の作成や、活用型授業への転換が先生方の指導力向上にもつながっています。
自律的な学習習慣と、確かな学力の定着を促す効果的な学習方略については、中学校現場で「学習法講座」もされている日本女子大の瀬尾美紀子准教授に解説いただきました。実践例も含めて、ご紹介していますので、参考になさってください。
★Vol.3「連載」について
先進的な実践事例をご紹介している「Benesse発 これからの教育」は、教員1人1台タブレットというICT環境の中で、「より分かりやすい授業づくりのための日常的なICT活用」に取り組まれている「札幌市立陵北中学校」。カメラ機能や投影機能など、授業活用に必要な機能が1台に収まっている「タブレット」ならではの実践例をご紹介しています。
★お知らせ
『VIEW21』中学版について、重要なお知らせがあります。情報編集室の「編集室より」をご覧ください。