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特集
学習者中心の教学改革を推進するために
[シリーズ]学習者中心の教学改革を推進する
現在、高等教育改革の動きは急激に進んでいる。ベネッセ教育総合研究所が2013年に行った調査結果では、アクティブ・ラーニングなど学習者の主体性を引き出す教育を、組織的に何らかの形で行っている大学は全体の8割にも及ぶ。しかし、同じ調査で、学生に主体的な学びの姿勢や意欲が身に付いていないことが課題であると回答している大学(学科)は、5割を超えている。これらのデータからも分かるように、今は、主体性を引き出す教育をただ取り入れるだけでは学生の主体性を引き出すのは難しいという状況であり、真の意味での「学習者中心の教学改革」を実現するまでの道のりはまだ遠い。そこで、『VIEW21大学版』では今号からのシリーズテーマを「学習者中心の教学改革を推進する」とし、本当の意味での教学改革を実現するために、考え方や事例について紹介することとした。新シリーズ第1回の今号の特集では、まず「学習者中心の教学改革」の進め方について、いくつかの事例と共に概観し、全体像をつかむこととしたい。
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課題提起
大阪大学 未来戦略機構戦略企画室 教授 川嶋太津夫
学習者中心の教学改革を進めるための手順を考える
ベネッセ教育総合研究所 高等教育研究室主席研究員・チーフコンサルタント 山下仁司
>全体概要
>Step1 ステークホルダーのニーズをくみ取る
>Step2 輩出すべき人材目標(ディプロマ・ポリシー)を設定する
>Step3 カリキュラムを含む教育プログラム全体を設計する
>Step4 IRの仕組みを構築しPDCAを回す
>Step5 教学改革の内容を高校・高校生へ発信する
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ステークホルダーの声
アステラス製薬株式会社
営業本部営業戦略部戦略グループ 嶋本賢太郎 -
DPをどう表現するか
金沢工業大学 -
DPからカリキュラムへ
大阪大学 全学教育推進機構 准教授 佐藤浩章 -
教育プログラムの設計
福井大学大学院 -
IRの仕組みの構築
山形大学 エンロールメント・マネジメント部
教授 福島真司 -
大学教育の何を伝えるか
東京都立西高等学校 主幹教諭 1学年主任 寺島 求 ≫PDFダウンロード
特別企画
- 高等教育政策から大学改革の方向性を展望する
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文部科学省インタビュー
平成26年度予算から見る高等教育の重点施策
高等教育局大学振興課長 里見朋香
高等教育局私学部私学助成課長 矢野和彦 -
研究員解説
大学教育改革の流れを読み解く
─自律的大学改革の実行段階への移行─
ベネッセ教育総合研究所 高等教育研究室長 樋口 健
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編集後記
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編集後記
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