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園版 企画室より

園選びは、家選びと同じ?!

2013年09月06日 掲載
「これからの幼児教育」編集長 橋村 美穂子

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 はじめまして!「これからの幼児教育」編集長の橋村 美穂子です。
 このコーナーでは、Web上の編集後記として、取材のこぼれ話、園長先生や専門家との対話の中で感じたことなどを発信していく予定です。このコーナーは月2回ほどの更新を予定していますので、今後もぜひアクセスしてくださいね。

 1回目は、最新号の特集テーマを取り上げた背景をご紹介したいと思います。

多くの保護者にとって、園選びは『家選び』と同じようなもの。見た目の新しさや利便性が優先されがちなのです。

でも、その家のこだわりは、目に見えにくいところにあると、ある大工さんに聞いたことがあります。園選びも家選びも本質は目に見えにくく、非常にわかりにくいから、「本質の違い」で選ぶ人は少ないのです

 これはある専門家の先生から伺った話です。園は子どもが多くの時間を過ごす場所にも関わらず、保育内容を基準にして選ばれないのは非常に残念だと感じた ことが、このテーマを取りあげるひとつのきっかけになりました。しかし、かく言う私も、以前はそのような保護者の一人でした。現在、小学1年生になる息子 がいますが、「これからの幼児教育」の編集に携わる前は保育に関する知識に乏しかったため、園選びの基準がわからずに右往左往した記憶があります。園見学 に行っても、どこに注目していいかわからないので、「子ども目線」というよりも、通いやすさ、便利さなどの「親目線」で園を見ることが多かったように思い ます。

 誌面で事例としてご紹介した園に実際に取材に伺って感じたことは、どちらの園も「保育内容のよさ」で園を選んでほしいと願い、長い年月をかけてい ろいろな形で保護者に伝える努力をされ、今の伝え方のスタイルを作られているということでした。このスタイルができあがるまでにはたくさんの試行錯誤があ り、失敗があり、保護者との対話があったということも伺いました。

 保育は保護者からみて、そのよさや効果は理解しにくいものだと思います。でも、園からの発信を少し変えれば、園の先生がたの保育にかける思いや保育のよさを理解し、共感をしてくださる保護者が増えるかもしれません。

 園と保護者や保育者同士がつながるヒントをご提供し、それが子どものよりよい成長につながっていく。今までも、そしてこれからもそんな誌面づくりをしていきたいと思っています。これからもよりよい誌面を作っていきたいと思います。

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