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特集
予測困難な社会を生きる力を育む
探究学習 一歩前へ-
【OVERHEAD VIEW】
2022年度から実施される新学習指導要領では、「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」に変更され、生徒が自分で課題を設定し、自分なりの答えを出すことを繰り返す探究学習が一層重視される。19年度に先行実施が始まったこともあり、20年度に探究学習を実施予定としていた高校は全体の8割に上った。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、その実施率は2割弱にとどまってしまったが、現場の教師からは、予測困難な事態を経験した今だからこそ、探究学習の必要性を訴える声も少なくない。
そこで本誌では、卒業生の探究学習の体験談や実践事例などを通じて、探究学習の意義や実施スタート時のポイント、そして探究学習をさらに深めるために必要な視点について考えていく。
第1部
探究学習を始める─「総合的な探究の時間」
での実践に向けて
-
卒業生の成長に見る 探究学習の意義 -
体験談1 東京都・私立広尾学園中学校・高校
好きなことを追究する中で、自分で学ぶ面白さと喜びを知った -
体験談2 宮崎県立飯野高校
地域の課題にチームで取り組む中で、
協働の重要性に気づいた -
体験談3 山梨県立吉田高校
目標とする基準があったからこそ、
自身で探究し続け、力を高められた -
実践校が語る 探究学習の推進のあり方 -
事例1 東京都・私立田園調布雙葉(ふたば)中学・高校
既存の活動を生かし、全校体制で多様な視点からの
フィードバックを得られる機会を創出 -
事例2 神奈川県立山北(やまきた)高校
地域と連携した探究学習を推進、
校内体制の構築によって早期に軌道に乗せる -
目標の共有と、計画と実践の役割分担で、
探究学習スタートガイド
生徒が成長実感を得られる探究学習に -
探究学習を一歩前へ進めるために
生徒の・教師の・自校の・社会の
NEXTを語り合うワークシート
第2部
探究学習を広げる─ 教科学習での実践や、
外部連携の充実を目指して
-
新たな学びに挑む
教科における探究学習の授業デザイン -
インタビュー 東京都・私立広尾学園中学校・高校 木村健太
教科的価値を押さえつつ、本来の学びの姿である
「創る」と「知る」の循環を生み出す -
事例1 現代文/東京都・私立玉川学園中学部・高等部
「想像」と「共感」を発揮し、
イノベーションを興す経験をさせる -
事例2 数学/神奈川県・私立サレジオ学院中学校高校
題材を工夫し、数学的な考えが
まちづくりに必要なことを実感させる -
事例3 地理・日本史・英語/
多角的な視点から社会問題に
石川県・国立金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高校
アプローチする教科横断型授業を実施 -
リポート1 宮城県石巻(いしのまき)高校 髙橋 就(しゅう)
海外の先進事例に学ぶ 地域連携の視点
「エコシステム」から、学校と
地域をつなぐ術を学んだ
リポート2 岡山県・私立岡山龍谷高校 青山睦紀(むつのり)
教師がワクワクして学ぶ姿を
生徒に見せ続けたい -
インタビュー 認定特定非営利活動法人カタリバ
学校支援者が伝える 社会に開かれた学びの重要性
代表理事 今村久美
子どもは社会とかかわる中で、
学びを自分事化させていく
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