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研究員・佐藤徳紀が株式会社ウィル・シード主催のセミナーに登壇しました。
「コ・クリエーションを科学する〜ソニーグループにおける宇宙感動体験事業の創出事例から〜」

2023.1.16

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概要

企業や学校に向けて教育プログラムを提供する株式会社ウィル・シードが、2022年12月10日(土)、「コ・クリエーションを科学する〜ソニーグループにおける宇宙感動体験事業の創出事例から〜」と題したセミナーを開催。近年、業界や企業の枠組みを越えた「コ・クリエーション」の取り組みが活発化していることを受け、異業種チームによるアイデア創造について考えを深めました。

研究員の佐藤徳紀は、東京大学の稲水伸行准教授との共同研究に基づき、「異業種企業におけるビジネスアイデアコンテストの定性的・定量的分析」と題した発表を行いました。この発表は、共同研究の一環で開催した、ソニーグループにおける宇宙感動体験事業との連携によるアイデアソンプログラムを通した調査を紹介するものです。異業種の人たちによるチームがアイデアを共創する実験を通じて、創造プロセスにおいて創造性が発揮されやすい条件・環境について調査しました。セミナーでは、以下の3つの事実を中心に報告しました。

事実1 創造的プロセスは2つあり、創造性の他者評価は同じ
ブレインストーミングで多くのアイデアを出してから絞り込むチーム(進化論モデル)と、少数のアイデアを深掘りし統合して進めるチーム(代替モデル)があり、創造性は同程度と評価されたことから、オンライン下で異業種チームで行われる創造的プロセスには少なくとも二通りあることが確認されました。

事実2 少数のアイデアを深掘りし統合して進めるチーム(代替モデル)は、アイデア創造のジレンマを乗り越えやすい
少数のアイデアを深掘り・統合したチームは、初期段階からお互いのアイデアを評価、承認し合い、心理的安全性を高め、相互理解を深めていました。このプロセスを踏むことで、アイデア創造の各フェーズでメンバー間の異なる関係性が求められるという課題を乗り越えやすいことが分かりました。

事実3 アイデア磨きの継続には、たたき台やチーム外との議論が重要
継続的にアイデアを磨くためには、初期段階でたたき台となる資料を準備する必要があるほか、アイデアの変化を持続させるためにはチーム外の意見を得る機会が重要と分かりました。

セミナーでは、稲水准教授が共同研究の理論的背景を解説したほか、コ・クリエーションの事例として、ソニーグループ株式会社の本村謙介氏が宇宙感動体験の事業創出プロセスを発表しました。

詳しくは、株式会社ウィル・シードのセミナーリポートをご覧ください。

なお、東京大学の稲水伸行准教授との共同研究の紹介ページもご覧ください。

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