報告書の概要
この調査は現在小学校2年生ならびに5年生(調査実施時は1年生、4年生)の子どもを持つ保護者を対象に、現在や将来の教育に関する意識をたずねたものである。その目的は大きく分けて2つある。その第一は、子どもの将来の進路選択をとりまく環境の変化に関する認識や、将来の高等教育イメージとそれへの選好を明らかにすることである。 本調査の目的の第二は、21世紀の入り口に高校生や大学生になる子どもを持つ親の教育費負担意識や、子どもの経済的自立・結婚・出産への期待を明らかにすることである。人々が子どもを「少なく産んで」集中的に投資して大学に進ませる生活様式を強めるならば、「晩婚化、少子化」は更に加速されることになる。一体そのような生活様式が更に加速されるのかどうかを、親の教育意識から探ってみたい。 調査方法学校通しの質問紙による自記式調査(返送は個別郵送) 調査時期1992年10月~11月 調査地域全国4地区(東京23区内、岡山市内、秋田・岩手の郡部) 調査対象西暦2000年に、高校進学や大学進学、就職をすることになるお子さんをお持ちの保護者 回収状況4,876名の父母に学校通しでわたし、2,857名より回収。回収率58.6%。 執筆分担第1章酒井朗(南山大学講師) |
調査報告書の目次・詳細
刊行のことば・目次 |
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調査概要 |
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本報告書の要約 |
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第1章 親の目からみた子どもの学習状況1.家庭での学習時間 2.子どもの学業成績 3.子どもへの接し方 4.学校の指導に対する親の希望 5.おけいこごと 6.学習塾・通信教育 7.塾・おけいこごと通いと子どもの将来に対する親の意識 |
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第2章 学歴・教育への期待1.学歴期待 2.中学校の選択 3.高等学校の選択 4.学歴期待と中学校、高等学校選択の関連 5.どんな短大、大学へ進学してほしいか 6.特色ある短大、大学の選好 |
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第3章 21世紀の大学と進路選択1.大学進学の効用 2.21世紀の予測 3.進路選択場面での対応 |
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第4章 家計と教育費負担、子どもの自立・結婚への期待1.家計の収入 2.教育費の負担感 3.教育目的の貯蓄 4.子どもに経済的な自立や、結婚、出産を期待する年齢 5.持ってほしい子どもの数 6.少子化、晩婚・晩産化と教育の関わり(一考察) |
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資料1 調査票見本 |
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資料2 基礎集計表 |
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